人づてならで

終わった。全て。一月半、駆け抜けたわ。
こうして全てが終わってみると、本当にあっという間で。そして、初めに想像して居た状況から一転、とても楽しかった。だって日々、大変だったけれど、笑えたもの。時折褒めて下さって、可愛がって下さって居るのだろうなと云うのが分かって、嬉しかった。「もうすぐ最後なんですよ。寂しいですね」と他の方に話されて居て、そんな風に思って下さって居ることも嬉しかった。お世辞なのかもしれないけれど、嫌って居る相手ならばお世辞でもそんな言葉は出ないでしょうから、少なからず嫌われては居ないのだろうと思うと、本当に嬉しかった。

終わった今、寂しく思う気持ちが心を占めて居る。始まりの頃には想像出来なかった感情だわ。本当に怖くて、無理だと思って居たもの。最後まで辿り着くことなど出来ないと思って居たもの。けれど今は、きっともう二度と、あそこへ行くことはないのだろう、関わった方々と会うことはないのだろうと、そう思うと切なくなる。
私が単純なのかしらね。

積極性がないところと、書類を作成する段取りが遅かったところ、緊張で堅くて少し丁寧過ぎたところを最後にご指摘頂いたけれど、会話や促し、ヒントの出し方、接し方が、現在の身分の人間としては上手だったとお褒め頂けたわ。ずっと一定して穏やかであったところも良かった、私もそういう人間になりたかったけどなれなかった、とも言って下さった。何処ででもやっていける、良い仕事をする人になると思う、と評して下さった。本当に、嬉しい限りです。有難うございました。

もうね、もう平気。熊も宮も要らない。私には必要ない。この期間を通して、何だか成長した感じがする。強くなれた気がする。私は今、私自身を少し信じられて居る。良いように評価して下さったお陰だわ。感謝と尊敬が絶えない。

私は本当にいつも、周りに恵まれるわね。有難いことだわ。

彼から電話が来て、50分くらい話して居たのだけれど。「そろそろ俺の声が聞きたい頃かと思って」とか、「嬉しいやろ」とか冗談めかして言われたわ(笑)否定しておいた(笑)
未だに勘違いして居るのかしら？

借りて来た映画を観て居たらもうこんな時間だわ。
DVDだとついつい何度も巻き戻してしまうから、見終わるのに時間が掛かるのよねぇ…