うたた寝に

頼むから早く帰って、其処に居られたら私ロッカーから出られないし帰れないわ。頼むから早く帰って。察して。此れだけ長く此処を出ない事を察して。

結局。何処かに行く迄30分位掛かって、念の為更に30分以上時間を空けてからロッカーを出たのだけれど。帰路の途中で此方に向かって歩いて来て居るのが見えて、もう音楽の音量を滅茶苦茶に上げて画面だけを見て気付かなかった振りをして横を通り過ぎたわ。振り返っても居ないから如何したかは知らないけれど。ねぇ本当に、此処迄来るとストーカー染みて居るわよ、貴方。喫煙所に居て此方を見て居るのも、最近少し落ち着いて来たと思って居たのに。

悪いけれど、仕事場以外で貴方と関わる気はもう無いわよ。

生き方を間違えて居るのだろうとは思うけれども正せないまま。

私の中の物事の価値は私が決める。有意義も、無意義も、有益も、無益も、必要も、不要も。他人の価値観や物差しで測られた基準に従う義理は無い。そうでしょう。

八つ当たりをしたいが為に揚げ足を取って居るようにしか思えないわ。本当に、下らない人間ね。

誰が被害者だの誰が加害者だの、其の様な事は切りが無いし考えるだけ無駄なのでしょうけれど、貴方が私にトラウマを植え付けた事は事実だし其れは憶えておいて欲しいし後悔して欲しいわね。もう、忘れて居るか、貴方の中では瑣末な事となって居るのかも知れないけれど。然うで無ければ、彼の様には話せまいて。

自分を否定する言葉ばかりすんなりと飲み込んで、肯定的意見が全て弾かれてしまう此の性格、如何にかならないものかしら。

思い通りの人生なんて、誰で在っても歩めないのでしょうね。己の人生に納得出来るか否か、認められるか否か、の問題なのでしょう。

私は何時になれば認められるのでしょうね。己の事も、己の人生も。あと何れだけ経てば、下ばかり見たり、後ろばかり見たりせずに、前を向いて進んで行けるのでしょうね。卑屈さを捨てて、悲観を捨てて、誇りを持って生きてゆきたいとは思って居るのに。