手紙書きたい。宛名も知らないけれど。

この先私が行くところを聞きまして。不安で堪らないけれど、今はどこか少しわくわくもして居る。このわくわくした気持ちをなくさないで居たいけれど…難しいでしょうねぇ。
あとあれ、折り入ったお願いもして来たわ。いつ実現するかしらね。

どうにかする。どうにかしていく。真に私を救えるのは私しか居ない。

今日も今日とて関わり方を模索して居たわ。あまり絡むべきではないと分かって居るのだけれど、つい絡んでしまう。寂しいから、かしらね。本当に、駄目ね。

今日は、何か、宮さんの物を取ろうとしたのだったかしら。その拍子に手を握って抑え込まれて、そこまではまだ良いのだけれど、そこから数秒間手を離してくれなくて。堪え切れなくなって、軽く振り払うような形で振り解いてしまったわ。何と云うか、触れられると、矢張り「触るな」と思ってしまうのよ。下心、を、どこか感じてしまうからかしら。
表情と声音は保って居たつもりだから、変に傷付いたりして居なければ良いけれど。
頼むから、触らないで。

この手が彼だったなら、私はきっと「触るな」とも思わないし、振り解きもしないでしょうね。好きかどうか分からないけれど、握ったまま好きにさせようと思うのだから、きっと好きだと思うのだけれどねぇ。分からないわ。

そんな彼は、今日の夕方に目上の人と土曜日のことで打ち合わせをして居て。
凹んだ感じで帰って来たから話を聞いたら、課題に対して駄目出しを喰らったらしくて、「苛々したしどうすれば良いか分からないし、なんか泣きそう」と言って悩んで居たわ。私に思い付く限りのアドバイスはしたし、「泣くなら私の胸貸すわよ(笑)」とは言っておいたけれど。
果てさて、どうしましょうかしらねぇ。

彼、課題はどうにかなったらしいわ。良かった。そのことを話して居た流れで、一緒にお昼を食べたり。まぁ彼が来た頃には私は食べ終わって居たのだけれど。

そのあと午後に、彼と隣同士で作業することになってね。彼含めたグループ内で沢山話して沢山笑って、とても楽しかった。
で、その作業中に突然、彼が作ったものを頂いて、ね。凄く驚いた。「えらく可愛らしいものを作ったわね」なんて返事をしたけれど、驚きとか、嬉しく思う気持ちで、心の中がてんやわんやだった。その行為に深い意図があるのか無いのか、分からないけれど。でもあのデザインは、勘違いしてしまってもおかしくないようなものよ。だって男の人が、普通あのデザインを選ぶとは思えない。意識的でも無意識的でも、何でもない相手にあのデザインを選ぶ男の人を、見たことがない。本当に、どう云う思いであれを作って居たんだか。意図的？それとも無心？深読みして勘違いしても良いの？分からない。
まぁ取り敢えずお返しとして、私もそれと同じ形のものを作って、彼にあげたけれどね。ただのお返しと取るか、深読みするかは彼次第ね。
で、彼にあげたやつに後から色を着けたりもしたわ。たまたまその色を使って居たから。そのあと、私が少し席を外して居た間に、彼も私にくれたやつに色を塗って居て。あー、可愛いなぁ。なんて思って、ね。

そう言えば、グループの中で私が一番最後に部屋に着いたのだけれどね。今思うと、何故彼の隣の席が空いて居たのかしら、と。
同じグループには彼と仲の良い人が居たのに、何故その人が隣じゃなかったのかしら。メンバーがどう云う順で部屋に着いたのか分からないから何とも言えないけれど、もしかして、私と彼が隣になるよう気遣わせたのかしら、と思ってしまって。