わたしの屑な恋愛についてかきたい

3時を過ぎたあたりから、歌う歌も尽きてきて、眠気が襲ってきた。
L字型のソファーで縦、横、とふたりは寝転がった。
お互い疲れていたせいか、熟睡していた。
退室時刻を告げる電話の音で目が覚めた。

この日は電車で来ていた男ちゃん。
眠い目をこすりながら駅にたどり着いた。
5時を過ぎていたが、まだ始発の電車まで少し時間があった。
男ちゃんはこの後学校だと言い、学校の時間までわたしのおうちで眠らせてほしい、と頼んできた。

わたしは眠たくて眠たくて、その日は断り続けた。
男ちゃんはけちー！と言いながら、始発の電車に乗って帰っていった。

今思えば、この日男ちゃんは確実にゴムを持ってリベンジしに来ていたんだろうな。

それからは連絡だけはとっていたが、会うことはなかった。

年が明けて、2016年の1月、わたしは近くの駅にある大型ショッピング施設にいた。
ちょうどその時男ちゃんとも連絡をとっていて、今〇〇に来てるよーと言ったら、俺も行く！ということで、久しぶりにあうことになった。

特に買う物もなかったから、ひたすらぶらぶらウィンドウショッピングをしていた。
ヴィレバンを見ている時は楽しかった。すごく楽しかった。
わたしは男ちゃんといると、気を遣わずにいられて、多少わがままも言えた。
こんなに楽しく遊べる男友達ってはじめてだなぁ、と嬉しく思っていた。
この時は恋愛感情の好きって気持ちは1ミリもなかった。

その日は夜ご飯を食べて、ペットショップでポメラニアンの赤ちゃんを触らせてもらい、解散した。

その後も連絡だけ取り合う関係が続いた。

そして、2016年4月、わたしに彼氏ができた。バイト先で出会った人で、まあラブラブしていた。
ここで男ちゃんとの連絡は途絶え始めた。

2016年12月頃、久しぶりに男ちゃんから連絡がきた。
お互い近況報告をして終わった。

2017年に入り、わたしは彼氏との関係がぎくしゃくし、距離を置くことになった。

3月の終わり頃、男ちゃんから連絡がきた。
男ちゃんは卒業旅行で海外に行ったと話していた。
詳しく聞かせてよーということで、飲みに行くことになった。

わたしの家の近くの居酒屋に行った。
美味しい日本酒を勧められ、ふたりでそれをのんだ。
よく考えてみれば、ふたりでお酒をのむのはその時がはじめてだった。
男ちゃんから旅行の話をきいたり、4月からの就職の話をきいたりしていた。
会わなかった期間の話をしていたら随分と盛り上がった。
2時近くなっており、飲み物も食べ物も空になりつつあったため、店を出ることにした。

この日は自然と、わたしから男ちゃんを家に誘っていた。
コンビニでお茶を買って、うちへと向かった。
お互いシャワーを浴び、スッキリしたが、照れくさくてベッドへ行くのに抵抗があった。
そこで、うちにたまたま置いてあった黒ひげ危機一発をすることになった。

罰ゲームに、わたしの家の冷蔵庫で眠っていた眠眠打破を一気飲みすることにした。
神様はきちんとわかっていて、男ちゃんが黒ひげを飛ばした。
男ちゃんはまずっっっ！と言いながらも眠眠打破を飲み干した。
そうこうしているうちに照れくささもなくなり、そろそろ寝ようか、とベッドへ。