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#171 [観客さん]
初夜の鐘

ミケノビッチは,新婚旅行先のフランスで新妻と初めての夜を迎えることとなった。せっかくのヨーロッパなので,夜の営みに中世風の興を添えるべく,新妻は時刻を告げる鐘がなる度に愛を交わし合ってはと,
はにかみながらも夫に提案したのである。
ニンマリと笑って応じた花婿であったが,四度目の時鐘が鳴った後,ちょっと煙草を買ってくるとホテルを出て,よろめく足取りで時計台の番人のところに向かったのであった。
「すみませんが」ミケノビッチは息も絶え絶えに言った。「その鐘を1時間ごとじゃなく,2時間ごとに鳴らしてくれませんか」
時計台の番人は,口ひげをひねりながら応えた。
「ムッシュー。それは出来かねますな」
「もちろんチップなら,
たっぷりとはずませてもらいますよ」
「気の毒じゃが」老人は答えた。
「夕方,若い奥さんがやってきて,鐘を30分ごとに鳴らしてくれと,たっぷりと心付けをもらいましたのでな」

⏰:14/05/24 23:17 📱:N06B 🆔:AtTzK0RE


#172 [観客さん]
無類の釣り好き

新婚の初々しいカップルが静かな湖畔のホテルに着いた。
ホテルの従業員たちは,めくばせして,やがて始まる新婚の仕儀を思って笑みを交わしたのであった。
そして,夕暮れとなり,
初めての夜となった。ところがなんと,新郎は釣り装束に身を固めて,ホクホクしながら湖に出かけてしまったのであった。次の日も。また次の日も・・・。
ついに,フロントの従業員は新郎に尋ねてみた。
「ハネムーンでいらっしゃるというのに,お客様は毎晩おひとりで釣りにお出かけですが,奥様とは愛をお交わしにならないのですか?」
花婿は,ジロリと睨みつけて言った。「彼女と愛を交わすだって?それはしないよ。彼女は淋病持ちなんだ」
従業員は当惑した。そしておずおずと言った。「後ろにされてはいかがで?」
「ダメだ。彼女は回虫持ちで下痢が止まらんのだ」
「そうだったのですか」困ってしまった従業員だったが,ふと名案が浮かんで言った。「フランス式にお口という手もございますが?」
「それもダメだ。彼女はすごい虫歯で歯槽膿漏だからな」
「淋病で下痢で歯槽膿漏の奥様!こういっては何ですが,お客様はどうして結婚されたのですか?」
「それはだな」花婿は答えた。「彼女は回虫が涌いている。そしてオレは無類の釣り好きときている。
餌には不自由せんわけだ」

⏰:14/05/25 21:54 📱:N06B 🆔:awl2JBp6


#173 [はなにんにく推し]
数年前、友人と映画を観に行った。
映画『英雄の条件』
友「おもしろかったな」
俺「あぁ、感動したよ」
友「ところで、ひでおはいつ出てきたんだ?」
俺「ちょ、おま」

⏰:14/05/26 14:22 📱:SO-01F 🆔:ucsoPQWY


#174 [観客さん]
早いものって

今日も会社で仕事をしているミケノビッチだったが,しかし,何をやるのものろい。
しばらくイライラ様子を見ていた上司だったが,ついにガマンがならなくなりミケノビッチをどなりつけた。「おまえみたいなノロマは初めてだ!いったいおまえは,何か早いものってあるのか?」
「あります」ミケノビッチは答えた。「疲れっちまう早さじゃ誰にもひけを取ったことはありません」

⏰:14/05/31 23:36 📱:N06B 🆔:TjoW7XsY


#175 [観客さん]
映画館にて

トリニクが大好きなミケノビッチは,肉屋で丸々と太った生きたニワトリを見つけると,ついつい買ってしまった。
そして家に帰る途中,前々から見たかった映画が上映しているのをみて,映画館で時間をつぶすことにしたのであった。
しかしニワトリを小脇にかかえたままではマズイと思ったミケノビッチは,
やっとの思いでニワトリをズボンの中に押し込んで,映画館に入ることにした。
その映画は,ミケノビッチの趣味にピッタリで,身を乗り出して無我夢中になってしまった。
彼の隣には,若い美人の女性の二人連れが座っていた。しばらくして,女性のひとりが,もうひとりの女性をつついて囁いた。
「ねえ。隣りの人のズボンのジッパーから飛び出しているのを見てよ」
「まあ!でもそんなに珍しがるほどのものでもないわ。たった3センチじゃない」
「それもそうだけど…
でも,彼のは私のポップコーンを食べているのよ」

⏰:14/06/01 22:47 📱:N06B 🆔:iFGfm6Dk


#176 [観客さん]
肘の痛み

ミケノビッチは,最近,肘が痛むので,近々,病院でみてもらおうと思っていた。
ある朝,新聞を見ていたミケノビッチは,「持ってきた小水を調べれば,どんな病気でも分かります!」と書いてある病院の広告を見つけた。
イタズラ心がムクムクとわき上がってきたミケノビッチは,妻と娘と,ついでに飼い犬の小便を混ぜ合わせて,最後に(念のため)
自分の精液を小瓶に注ぎ込むと,さっそく病院に出かけたのであった。

医者は,それを受け取ると,長い間待たせた挙げ句,ようやく診察室にミケノビッチを呼んだ。
「ひどく時間がかかってしまって」汗を拭きながら医者は言った。「やっと分かりましたよ。あなたの奥さんは性病にかかっています。娘さんは妊娠していますよ。お宅のイヌは疥癬をわずらっています。
それから,あなたですが,マスターベーションの癖をやめない限り,肘の筋肉痛は治りませんなぁ」

⏰:14/06/01 22:53 📱:N06B 🆔:iFGfm6Dk


#177 [観客さん]
向きを変えること...

大切に大切に,手塩にかけて美しく育て上げた娘が,ついに嫁に行くことになった。
父親は,相手の男にいささかの疑念があったが,娘がどうしても結婚すると言い張るので,(世の中の常であるように)止めることは出来なかった。
そこで,父親は,顔を赤らめながらも,結婚するということはどういうことをしなければならないかを,娘に説明しようとした。
しかし,娘は,そんなことはもう知っているから心配いらないと父親に答えたのである。
「そうかね。ではひとつだけ」父親は言った。「万が一,彼がお前に身体の向きを変えるように言っても,従う必要はないんだよ」
父親は,その男が前もさることながら,後ろも並々ならぬ感心を持っているという噂をいささか聞いていたので,娘に忠告したのであった。
そして,二人は結婚し,幸福な毎日が続いた。

1年ほど経った頃,夫は,彼女にささやいた。「ねえ。おまえ。今日は身体の向きを変えてみよう」
「あら。ダメよ」新妻は答えた。「お父さんが,向きを変える必要はないって言ってたの」
「いったいどういう話だ」夫は,びっくりして言った。「おまえは子供はいらないのかい?」

⏰:14/06/02 21:55 📱:N06B 🆔:dklUORGY


#178 [観客さん]
登校拒否

ある朝,母親は息子を起こすため部屋に入っていった。
「起きなさい。もう学校に行く時間よ」
「まだ眠いんだよ。ボク。
学校になんか行きたくないんだ」
「どうしてあなたは,
学校に行きたくないの?
理由を言いなさい」
「うーん・・生徒はみんなボクのことを嫌いだし,
先生もボクのことを毛嫌いしてるからさ」
「そんなの全然理由にならないわ。
早く支度しなさい!」
「じゃあ,学校に行かなくちゃならない理由を言ってよ」

「ひとつめは,あなたは
52歳。
ふたつめは,あなたは校長だからよ」

⏰:14/06/04 21:58 📱:N06B 🆔:0o5Wg7.U


#179 [観客さん]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200

⏰:14/06/07 18:45 📱:N06B 🆔:9jY4GfgY


#180 [観客さん]
この前の話…
電車に乗り、いつも通り、音楽をきくためウォークマンのイヤホンを耳にいれた。
だが、音楽が流れない。
リモコンをいじり、そして電池切れてるだけと俺は悟った。
だが、なぜか前に座ってる女子高生二人組が俺をみて笑っている。
「おいおい、そんなに熱い眼差しで見るなよ」とか俺はいつもの勘違い。
俺は音楽が流れてなくても、めんどくさい人とかに話し掛けられても聞こえないふりをするためにいつもイヤホンはしている習慣あるからそのままにしていた。
そして、家につき鏡をみて泣いた。
俺が耳に入れてたのは
イヤホンじゃなく、
パーカーの紐先だった…

⏰:14/06/07 23:17 📱:N06B 🆔:9jY4GfgY


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