【トイレの上から】怖いコピペ総合【誰か覗いてる】
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#89 [疾]
948 送り狼 ◆weJoc1mo9Y sage 2006/11/21(火) 22:56:52 ID:vzaOQodo0
【電池】
まだ小学校に上がる前の、ムシキング好きの男の子がいた。
ある日、その子が大切に育てていたカブトムシが死んでしまった。
男の子は動かなくなったカブトムシをじっと見ていたが、
おもむろにカブトムシのお腹を引き裂いた。
「何をやっているのっ!?」
息子の異様な行動に母親が鬼の形相で怒鳴る。
「動かなくなったから電池を換えようとしたんだ。」
母親は悲しい顔をして、もう死んでいるのだと言い聞かせた。
すると息子は不思議そうな顔で母親を眺めて言った。
「だってママはパパが動かなくなったときにお腹を切ってたでしょ?」
次の日母親は、警察に息子の捜索願いを出した。

⏰:08/11/28 18:46 📱:PC 🆔:daFjXRoc


#90 [疾]
904 【おんぶ】 sage 2006/11/15(水) 16:59:19 ID:1KqIMWcPO
あれからちょうど1年。妻の命日に、証拠不十分で不起訴になった。
今日、妻の両親に預けた息子を迎えに行く。
髭をそり、顔を洗う。1年でずいぶんと老けた。
頬がこけて、目の下には青黒いくま、瞼が痩せていて、まるで病人のようだ。

・・・・・・・・・車で妻の実家へ行く。
息子は元気だろうか?

ピンポーン

『パパ?』
息子の顔をみて、安心した。元気そうだ。
『おじいちゃんとおばあちゃんから、きいたよ。パパは【むじつ】だから、もういっしょにいられるんだよね〜』
無邪気に笑う息子の頭をなでてやる。事件が終わったのを実感し、俺も自然と笑顔になった。
妻の両親は、家から出て来ないようだ。顔を合わせづらいのは、こちらも同じ。だか、挨拶はしておかなければ・・・。
窓から、無表情な目がこちらを伺っている。気が重いが・・・、行かないとな・・・。

『ママも“パパをゆるしてあげる”って。よかったね、パパ』
『!?』
肩が重みがかかり、目の端に腕が見える。ちょうど俺の肩に、おぶさっているような・・・。
左指には見覚えのある指輪。俺の左指にはまっいるのと同じ指輪。
交差された腕がほどかれ、指輪を外し、再び抱きしめられる。
ミシミシと肩の骨が軋む。
声が・・・でない・・・
ゆ・・・る・・・して・・・くださ・・・



『よかったね、パパ。ママわらってるよ』
息子の無邪気な笑顔が

⏰:08/11/28 18:47 📱:PC 🆔:daFjXRoc


#91 [疾]
885 【雨の音】 sage 2006/11/13(月) 06:42:43 ID:+6FyniKcO
(略)・・・『だから、あの音を聞かなかったのかよ!!』
『あの音って、何だよ?』
『雨の音だよ!!あの時トンネルにいたのに、何で雨の音が聞こえるんだよ!!』

・・・すると友人は、窓の外に目をやって、『そうだな。外はずっと晴れていたのにな』
月は雲に隠れて、やわらかい光を放っている。・・・『だろ?』
驚いて友人を見ると、笑っていた。
薄気味悪い。
食事は食べかけだが、ファミレスを出たくなった。早く家に帰りたい。
友人は、頬杖をついて笑っている。俺の気持を察したのか、
『なら、もう行くか?』
『そうだな。早く帰りたい』荷物をまとめ、伝票を手にとる。
テーブルにあるのは、俺の食べかけの食事が1人分。
あれ?他の2人は、どこにいった・・・?こいつは、何でメシを食ってないんだ?
見回すと、店内には静まりかえっている。店員すらいない。誰もいない。


『ほら、もう分かったろ?行こうぜ』


雨の音が、聞こえた気がした

⏰:08/11/28 18:47 📱:PC 🆔:daFjXRoc


#92 [疾]
834 ぽんぽん 2006/11/10(金) 22:14:09 ID:ussGkdJA0
友達

 私の通っている学校には「旧校舎」と言うものがある。今使っている校舎を建てる際に壊されるはずだったのだが、解体作業中に事故が起こったりと、
色々あってその作業は有耶無耶になり、こうして残っている、と言うわけだった。

 事故の原因は相変わらず謎のままだ、その所為か、周りでは色々と憶測を立てている、「幽霊が出る」だの、「単なる操作ミス」だの・・。
しかし私は、「真実を見ていないのに色々と言う」と言うことが嫌だったので、どうせならいってみれば?と心では思っていた。

 そんなある日・・・・。
友達と帰っていると、教室に財布を忘れてしまったことに気づいた私は、心配する友達をよそに戻ってしまった。
先生や用務員さんがたまたま校内にいて、教室まで案内してもらったので財布はあえなく見つかった、が、しかし。

 ポーーーン・・・・・ポーーン・・・・

 旧校舎のほうから「音」が聞こえてくる、音からすると、どうやらボールのようだったが、私たちの学校は女子校だ、こんな夜中にボールを突く生徒などいないはずである。
しかも、解体作業後、あそこには鍵がかけられていて、入れないはずだ。まあ新校舎の方は、カードやら機械やらだし、先生もたまたまいたのだからは入れたのだが。

 もちろん校庭には誰もいない、念には念を、と言うことで、案内してもらった先生から懐中電灯を借りて、旧校舎のほうへ歩いていった。

⏰:08/11/28 18:48 📱:PC 🆔:daFjXRoc


#93 [疾]
835 ぽんぽん 2006/11/10(金) 22:15:38 ID:ussGkdJA0
鍵がかけられているはずの扉は、鍵が壊されていた、それも乱暴に、暴力的に、しかし、入るための問題が解決したので、そのまま中へ入っていった。
中はとても暗かった、このときばかりは懐中電灯を持って来て良かった、と思った。

 「中に誰か入ったのかな〜?だからボールの音がしたのかなあ?」

 ギシ・・ギシ・・ギシ・・・足音が廊下に響き渡る、もちろん私のだ。

 教室を何室か調べ、ついでに、定番の、トイレも調べた、が、特に何もなかったので拍子抜けしてしまった。

「はあ〜、なんだかそんなに怖くなかったな、でもこれならみんなの肝試しに使えるかな、この調子で2,3階も調べちゃうか」

 と、そのとき

 ギシ・・ギシ・・ギシ・・

 足音が私の耳に入った。鍵が開けられてたからその人かな?と思ったので、合流しようと、足音の方へ歩いた。

 (2,3階は後回しだな、まずは人集めか)さすがに一人は怖かったので、人数が増えると思いちょっと嬉しかった。

⏰:08/11/28 18:49 📱:PC 🆔:daFjXRoc


#94 [疾]


836 ぽんぽん 2006/11/10(金) 22:17:10 ID:ussGkdJA0
廊下を音のした方に歩いていくと、「キャー」と言う叫び声と共に、何かが私に突っ込んできた。そして私を見るや否や、「キャー」と叫ぶ。そして私も「キャー」
落ち着いてみると、女の子のようだった、服装も時代錯誤というわけではない、私服だったが。とりあえず一緒に行動することになった。やっぱり怖かった、一人は。

 辛気臭い雰囲気も嫌だったので、話しながら校舎を回った、どうやら彼女は美紀という名前で、この学校の生徒ではなく、付近の家の人だそうだ、たまたま噂を聞いてやってきたらしい。
と言っていた、信じようが信じまいが同じことだ、私は電車通学だったので、付近の家は知らない。

⏰:08/11/28 18:50 📱:PC 🆔:daFjXRoc


#95 [疾]
 「ところで美紀ちゃんは、ここについて何か知ってるの?」
 「う〜ん、強いて言うなら、友達をほしがるって言うのは聞いたことがあるかな」
 「なに?それ」
 「そのままの意味よ、一緒に行動した人を無理やり友達にしちゃうってやつ」
 「なった人は?どうなるの?」
 「さあ、知らない、ママが『あそこには行くな』って言ってたからわからない」
 「ふ〜ん、そういえば、ここに来る前、ボールを突いてるような音がしたんだけど、それって美紀ちゃん?」
 「いいよ、美紀ちゃんなんて、美紀で。えっと、ボール?突いてないよ?聞き間違いじゃない?」
 「う〜ん、確かに聞いたんだけどなあ、ほかに人がいるとかそういうのは?」
 「それも駄目だよ、だって見たのは君だけ・・・、そういや名前なんていうんだっけ?まだ聞いてなかったよね。」
 「あ〜、うん、そうだね。えっと、私の名前は裕子、まあ好きなように呼んで」
 「そうするわね、えっと、祐ちゃんでいいかな?」
 「祐ちゃんか〜、うん、いいよ」
 
 その後私と美紀ちゃんは校舎を調べまわった、特には何かあるように見えなかった、2階にも行ったが何にもなかった。

⏰:08/11/28 18:50 📱:PC 🆔:daFjXRoc


#96 [疾]
837 ぽんぽん 2006/11/10(金) 22:18:15 ID:ussGkdJA0
「なんにもないわね〜、なんか拍子抜けしちゃうなあ、そう思わない?美紀ちゃん」
 「うん、確かにそうなんだけど、この先には・・・なんか・・・」
 「なんか・・・・、何よ」
 「なんか・・・・・・・行きたくない、なんか不味いような感じがしちゃう」
 「そんな事言ってちゃだめでしょ〜行っちゃおうよ〜、ね〜、美紀ちゃん」
 「あ、ちょっと!!祐ちゃん」

 3階への階段を荒々しく上り、教室「6−2」で、私は・・・・・・地獄を見た、というのは少し大げさだろうが、酷いものを見た。

 「6−2」は教室と言える物ではなかった。
元は教室だったのだろう、机や教卓、掃除用具庫などはちゃんと置いてある。しかし、しかし、しかしそんな者は目に入らなかった。

 人が、人が、人が吊り下げられているのだ。まるでタロットカードの一つの様に、腕を縛られ、逆さづりに、しかも吊り下げられた人間たちには生気が感じられなかった。

 「な、な、な、な、な、」私は何も言えなかった、この光景はさすがに限度を越えている。
 「あ〜あ、見つかっちゃいましたか、祐ちゃん」
 「な、な、な、なにを・・・・・」
 「彼らが、彼らが、彼らが、拒否したから・・・」
 「何をよ!!、何を!!」
 「私と友達になることを・・・・・だから・・・せめて一緒になろうと・・・・」

⏰:08/11/28 18:50 📱:PC 🆔:daFjXRoc


#97 [疾]
838 ぽんぽん 2006/11/10(金) 22:19:51 ID:ussGkdJA0
そのとき私にはすべてがわかった、何しろもともとヒントはたくさんあったのだ。
友達を欲しがる、こんな夜中にこんな女の子が一人、しかもこの近辺には農業を営んでいる人しかいないのだ、周りは畑、怪しむ余地はたくさんあった。
ママの言うことなどいくらでも作れる、ボールなんてどうにでもなる。たしかに、これじゃあ何が起こっても外には漏れない。

 「私は・・・・あなたの・・・・友達?」美紀は滔滔と語りかける。
 「私はあなたの・・・・・友達?」また同じことを・・・・。
 「私は・・・・・あなたの・・・」
 「友達なんかじゃないっ!!!!!」

 私はそう叫ぶと、手近にあった掃除用具の箒を取り、振り上げて、下ろした。

 ゴシャア  鈍い音が旧校舎に響く、何回も、何回も、何回も、何回も。

⏰:08/11/28 18:51 📱:PC 🆔:daFjXRoc


#98 [疾]
「ハア、ハア、ハア、ハア、ハア、ハア、さすがに、これだけやれば、大丈夫かな?」
 既に美紀と名乗っていた女の子は人としての原形をとどめていなかった、腕は折れ、肩甲骨は割れ、膝は逆に曲がり・・・こんなことがよく女の腕で出来たかと思うと少し恐ろしかった。

 「と・・・・も・・・・・・だ・・・・・・・・ち・・・・・・?」
 「何で?何で?何で生きてるの?」
 「み・・・・・・ん・・・・・・・・な・・・・・・・こ・・・・・・う・・・・・し・・・・・た・・・だ・・・・・・・・か・・・・・・・・ら・・・
   で・・・・も・・・・・な・・・ん・・で?・・・・み・・・ん・・な・・・避け・・・・・る・・・・・の・・?」
 
 美紀を残して私は逃げ出した、階段を駆け下りる、楽に逃げ切れるはずであった、が、しかし、後ろから、「何か」が迫ってくる。

 「まっっっっっってよう、祐ちゃーーーーーーーん!!!」美紀だ。美紀が、あんな形でも追ってくる。

⏰:08/11/28 18:51 📱:PC 🆔:daFjXRoc


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