怖い話総合
最新 最初 🆕
#166 [七氏]
「詳しくはこのURL」

このお話はとあるサークルの飲み会からはじまります。

僕は大学の友達・鈴木君に誘われ、男10:女10の飲み会に人数あわせでお呼ばれされました。
鈴木君は仲間内での飲み会だったのであろう、大変はしゃいでいました。

僕は彼ら彼女らと共通の話題もなく、どんどん端に追いやられていきました。

そこには周りとは違う雰囲気のT君が座っていました。僕も黙って飲むのはあまり好きじゃなかったのでT君と会話をしてみることにしました。

 T君は話してみると、ごく普通の「よくいるよそんな暗めなヤツ」でした。
彼もまた人数あわせの一人。彼の趣味はインターネットで有名な巨大掲示板の閲覧・書き込み、
そして、まとめることだそうです。

 そこで、こんな話を聞きました。

⏰:10/08/12 04:55 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#167 [七氏]
それは、ごくごくまれに板違いで同じIDが存在するとの内容で、今、それを彼は集めているとの事でした。

一つIDを適当に作り、その IDをひたすら探し回ってどんな発言しているか閲覧、時にはまとめたそうです。

彼が言うにはこのIDは掲示板上での名前であり、同姓同名の人を探すのと同じだという。

 最近見つけたIDの書き込みは、独り言?の書き込みが
多く、でも誰かと会話している様な書き込みだそうです。

そして、決まって最後は「詳しくはこのURL」しかし、
そのURLはいつもサーバが見つからなかったが、二日前に始めてジャンプできたそうです。

とんだ先は何も書かれてない真っ黒なページだったそうです。

⏰:10/08/12 04:56 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#168 [七氏]
時間も随分とたち、終電を逃した僕は、比較的ウチが近かった、T君のウチに泊めてもらうことにしました。

そこでも再び二人で飲みなおし、いつしか眠ってしまいました。



 ふと目を覚ますと部屋は暗く、T君がPCのディスプレイに向かって座っていました。
僕はまだ眠かったので再び眠りにつこうと思い目を瞑りました。

すると、
「クスクス・・・ ククク・・・」
「アハ・・・ ハハハ・・・」 笑い声に似た音が聞こえました。

そーっとT君を見てみると先ほどとは違う表情のT君が居ました。
ディスプレイに目を移してみると、真っ暗なバックに赤い鳥居が描かれていました。何か嫌なものを見てし
まったような気持ちになり眠ったふりをすることにしました。

次の瞬間
「うひゃひゃ」
「うひゃひゃひゃひゃひゃ」
「うひゃ」
「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
「死ね〜、死ね死ね〜〜」
「何処までも着いて行くからな〜〜」

僕は気を失い、T君の眠った顔を横目に逃げるように帰宅しました。

URLは自己責任でお願いします。

⏰:10/08/12 04:58 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#169 [七氏]
「何故だ」

昔、まだ俺が小学生だった頃。
夏休みに入っていて、一日中家でゴロゴロしていた。

しかし、その日は家の近くのヨーカドーで母親と服を買いに行く予定だったので、準備を整えて家を出た。

ヨーカドーまでは徒歩では長く、自転車で行った。
その途中、歩道を自転車こいでいると向こうからよぼよぼの爺さんがふらふらと自転車をこいでいた。

俺は歩道の右側をこいでいたが、爺さんのふらふらな運転のせいで俺の自転車と危うくぶつかりそうになった。

俺がブレーキをかけたので間に合ったようなものだ。
「危ねえジジイだな…」
と思ってその場から立ち去ろうとしたが、爺さんが急に俺の腕を掴んで
「何故避けられなかったーーーーーーーーーー!!!」
と叫んだ。
「何故左に避けようとしなかったーーー!!!」
と何回も繰り返し叫んだ。
俺は
「爺さんの運転がいけないんだろ・・・」
と思ったが、頑固な年寄りにそんなことを言っても時間の無駄なので、とりあえずひたすらに謝った。

⏰:10/08/12 05:18 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#170 [七氏]
「何故だーーーー!!!何故避けられなかったーーーー!!!!」
「すいません。これから気をつけます。」
「危ねぇだろーーー!!!!!」
「すいませんでした。」
とりあえず謝ったので先に進もうとしたら、爺さんがまた俺の腕を引っ張ってくる。
「何故だーーーーーー!!!」

いい加減ウザくなったので、無理やりに腕を払い、一目散にその場から逃げた


ヨーカドーで仕事帰りの母親と合流し服を二、三点買った。

母親は食料品も買いたいから先に帰ってて、とのこと。

俺は一人で出入り口に向かい、駐輪場に入った。 すると、さっきの爺さんが駐輪場のど真ん中に立っていて、俺のほうを睨み付けていた。

さすがに気味が悪くなり、俺の自転車へは向かわずにそのまま店へ戻った。 食品売り場に行くと、丁度会計を終えた母親がいた。

事のあらましを説明すると、母親も「うーん」と首をかしげた後に一緒に駐輪場に戻ることにした。

⏰:10/08/12 05:20 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#171 [七氏]
怖くないし時間の無駄だったよ

⏰:10/08/12 05:23 📱:W64SH 🆔:gsSZj3YQ


#172 [七氏]
「ほらあそこ。」
店の角のところ(駐輪場からは見えない)から、駐輪場の様子を二人で覗き込んだ。

すると、さっきの爺さんはもういなかった。
俺が「よかったー」と安堵の声を漏らす一方で、母親はまだ首をかしげていた。

そして駐輪場―――俺の自転車が置いてある場所―――に戻ると、俺は絶句した。

俺の自転車のタイヤが、前輪後輪共に穴を開けられ、パンクしていた。
しかも、サドルが誰かの手によって無理やり切断されている。

俺は、すぐ近くで自分の自転車を取り出していた母親のところに泣きついた。
俺が自分の自転車を指差すと、母親と俺は一緒にそこまで戻った。
母親は俺の自転車を見て、しずかに
「交番に行きましょう。」
と言った。

ヨーカドー近くの交番へ、二人で行った。俺は怖くて、まだ震えながら泣いていた。

交番へ着くと、そこには優しそうな40くらいのおじさん警官が一人だけいた。
警官は、俺が泣いているのを見てただごとではないと思ったらしく、
「どうされたんですか?」
と驚き顔で尋ねた。
母親は、今までの全てのことを話した。

⏰:10/08/12 05:23 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#173 [七氏]
すると警官が、
「なるほど・・・。じゃあ僕さ、そのおじいさんの特徴とか、覚えてるかな?」
と俺に話しかけてきた。

俺はそのときパニックで何も思い出せなかったが、しばらく交番にいるうちに落ち着いてきて特徴を話し始めた。
茶色い服を着ていたこと、顔が細長かったこと、タモリのようなグラサンをかけていたこと。などを。

「どういう自転車に乗ってたか、って覚えてるかな?」
と警官は尋ねてきた。自転車・・・
「やたらに前カゴが大きい自転車に乗ってました。」
警官は何かを考える素振りを見せ、俺に
「店から一人で出たきたときには・・・自転車はもう壊されていたの?」
と尋ねた。そういえば。あのときはあの爺さんに夢中で、自転車のことなど気にしてなかった!
「分かりません。その人に見られてる、ってことでパニックになっちゃって・・・」
すると警官が、母親に
「ちょっといいですか・・・」
と言って交番の奥に行ってしまった。
十分くらいして母親と警官が戻ってきた。
母親が、警官に
「いろいろとありがとうございました。」
と言って礼を言い、深々とおじきをした。
交番からは徒歩で家へ帰った。

⏰:10/08/12 05:25 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#174 [七氏]
母親と警官がどういう話をしたかが気になったが、何度訊いても
「大した話じゃないわよ」
としか答えてくれなかった。
そしてその夜。もう少しで眠るか・・・と夢うつつだった時。
家の玄関をバンバンと叩く音が聞こえた。
時間は夜中の1時。
しかも、「何故だーーーーー!!!」という叫び声と共に。
俺は震え上がった。家がバレてる・・・

しかし、ふと疑問に思うことがあった。
俺は、母親と一緒の部屋で寝ている。
なのに、母親が一切起きない。
バンバン。
「危ねぇだろーーーーーー!!!」
こんなに大きな音を立てているのに。母親は起きてこない。
俺は母親を起こした。
「何よ、こんな時間に・・・」
「何じゃないよ!ほら、音!!爺さんが玄関で!!」
まだ音は聞こえる。しかし、母親は眉間にしわを寄せて
「あなた・・・やっぱり・・・」
と言って泣き出してしまった。
翌日。ピンポーン。と呼び鈴が鳴った。
「はーい」
と母親が玄関を開ける。
「ああ、いらしてくれたのね。」
玄関の前には、若い男が私服姿で二人立っていた。
男たちは家に入り込み、リビングでくつろいでいた俺のところに来た。

⏰:10/08/12 05:28 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#175 [七氏]
男の一人が俺をひょいと持ち上げ、そのまま外へ連れ出そうとした。
俺は何が何だか分からず、母親のほうを見た。
すると母親は、俺のことを何かおぞましい物をみているかのような目で見てきた。
「え・・・?」
俺を担いでいた男がその手を離し、俺を床に落とした。
「痛てぇぇぇぇぇ!!」
俺は叫んだ。
俺はまた母親のほうを見たが、途端に視線を逸らされた。
もう一人の男が、床に仰向けに転がっている俺の腹に向かって思い切り頭突きしてきた。
「グエッ」
俺は声にもならぬ声を出した。
その男は一度のみならず、何度も頭突きしてきた。
俺は完全に意識を失ったが、
意識を失う直前に全てを理解した。
いつの間にか部屋から出てきた父親の笑顔を見た瞬間に・・・・

⏰:10/08/12 05:29 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194