怖い話総合
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#164 [七氏]
X氏は彼が帰還したのだと思い、暇つぶしにY氏の日記を閲覧する。

他愛のない内容だが、日記だからそんなものだろうと思っていた。
マイミクが数人程度のY氏にコメントをつける者もいない。

失踪以前と変わったといえば、日記をほぼ毎日つけるようになった事だ。


一ヵ月後、X氏が何気に新聞を開く。
お悔やみ欄にはY氏の名前が記入されていた。
まだ三十代前半。珍しい名前なので間違いないという。

X氏は慌ててmixiにアクセスしたら、
なんと死んだはずのY氏の日記が更新されていた。
タイトルは「まぬけ」
X氏は戦慄した。コイツは一体誰なんだ?
あまりに怖くてX氏はそのままmixiを退会したのだと言う。

友人はX氏の突然の退会を不審に思って、
彼のケータイに電話して、この話を聞いたらしい。

⏰:10/08/12 04:47 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#165 [七氏]
その内、X氏とも縁がなくなった友人だが、
噂によれば、そのX氏も数日後に原因不明の失踪をしてしまったらしい。

それ以降は知らない。

ミクシィはそんな都市伝説なんかより、
名前だけでOR写真や何気ない日記から、読んでけば住んでる場所、職業、勤め先、家族構成まで、すべてが他人にバレるのが怖い。

知り合いが「家建てました。お金かかりましたのよ、建物だけで7千万ですの、おほほ」ってゆー日記書いて写真うPしたら、
ちゃねらーのネットウォッチ住人の何人かが家まで行って、
「玄関に、日記にあったフラワーバスケット発見!」とか、
「旦那さん〇〇の社員なのねー」とか書いてて寒気した…

⏰:10/08/12 04:48 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#166 [七氏]
「詳しくはこのURL」

このお話はとあるサークルの飲み会からはじまります。

僕は大学の友達・鈴木君に誘われ、男10:女10の飲み会に人数あわせでお呼ばれされました。
鈴木君は仲間内での飲み会だったのであろう、大変はしゃいでいました。

僕は彼ら彼女らと共通の話題もなく、どんどん端に追いやられていきました。

そこには周りとは違う雰囲気のT君が座っていました。僕も黙って飲むのはあまり好きじゃなかったのでT君と会話をしてみることにしました。

 T君は話してみると、ごく普通の「よくいるよそんな暗めなヤツ」でした。
彼もまた人数あわせの一人。彼の趣味はインターネットで有名な巨大掲示板の閲覧・書き込み、
そして、まとめることだそうです。

 そこで、こんな話を聞きました。

⏰:10/08/12 04:55 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#167 [七氏]
それは、ごくごくまれに板違いで同じIDが存在するとの内容で、今、それを彼は集めているとの事でした。

一つIDを適当に作り、その IDをひたすら探し回ってどんな発言しているか閲覧、時にはまとめたそうです。

彼が言うにはこのIDは掲示板上での名前であり、同姓同名の人を探すのと同じだという。

 最近見つけたIDの書き込みは、独り言?の書き込みが
多く、でも誰かと会話している様な書き込みだそうです。

そして、決まって最後は「詳しくはこのURL」しかし、
そのURLはいつもサーバが見つからなかったが、二日前に始めてジャンプできたそうです。

とんだ先は何も書かれてない真っ黒なページだったそうです。

⏰:10/08/12 04:56 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#168 [七氏]
時間も随分とたち、終電を逃した僕は、比較的ウチが近かった、T君のウチに泊めてもらうことにしました。

そこでも再び二人で飲みなおし、いつしか眠ってしまいました。



 ふと目を覚ますと部屋は暗く、T君がPCのディスプレイに向かって座っていました。
僕はまだ眠かったので再び眠りにつこうと思い目を瞑りました。

すると、
「クスクス・・・ ククク・・・」
「アハ・・・ ハハハ・・・」 笑い声に似た音が聞こえました。

そーっとT君を見てみると先ほどとは違う表情のT君が居ました。
ディスプレイに目を移してみると、真っ暗なバックに赤い鳥居が描かれていました。何か嫌なものを見てし
まったような気持ちになり眠ったふりをすることにしました。

次の瞬間
「うひゃひゃ」
「うひゃひゃひゃひゃひゃ」
「うひゃ」
「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
「死ね〜、死ね死ね〜〜」
「何処までも着いて行くからな〜〜」

僕は気を失い、T君の眠った顔を横目に逃げるように帰宅しました。

URLは自己責任でお願いします。

⏰:10/08/12 04:58 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#169 [七氏]
「何故だ」

昔、まだ俺が小学生だった頃。
夏休みに入っていて、一日中家でゴロゴロしていた。

しかし、その日は家の近くのヨーカドーで母親と服を買いに行く予定だったので、準備を整えて家を出た。

ヨーカドーまでは徒歩では長く、自転車で行った。
その途中、歩道を自転車こいでいると向こうからよぼよぼの爺さんがふらふらと自転車をこいでいた。

俺は歩道の右側をこいでいたが、爺さんのふらふらな運転のせいで俺の自転車と危うくぶつかりそうになった。

俺がブレーキをかけたので間に合ったようなものだ。
「危ねえジジイだな…」
と思ってその場から立ち去ろうとしたが、爺さんが急に俺の腕を掴んで
「何故避けられなかったーーーーーーーーーー!!!」
と叫んだ。
「何故左に避けようとしなかったーーー!!!」
と何回も繰り返し叫んだ。
俺は
「爺さんの運転がいけないんだろ・・・」
と思ったが、頑固な年寄りにそんなことを言っても時間の無駄なので、とりあえずひたすらに謝った。

⏰:10/08/12 05:18 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#170 [七氏]
「何故だーーーー!!!何故避けられなかったーーーー!!!!」
「すいません。これから気をつけます。」
「危ねぇだろーーー!!!!!」
「すいませんでした。」
とりあえず謝ったので先に進もうとしたら、爺さんがまた俺の腕を引っ張ってくる。
「何故だーーーーーー!!!」

いい加減ウザくなったので、無理やりに腕を払い、一目散にその場から逃げた


ヨーカドーで仕事帰りの母親と合流し服を二、三点買った。

母親は食料品も買いたいから先に帰ってて、とのこと。

俺は一人で出入り口に向かい、駐輪場に入った。 すると、さっきの爺さんが駐輪場のど真ん中に立っていて、俺のほうを睨み付けていた。

さすがに気味が悪くなり、俺の自転車へは向かわずにそのまま店へ戻った。 食品売り場に行くと、丁度会計を終えた母親がいた。

事のあらましを説明すると、母親も「うーん」と首をかしげた後に一緒に駐輪場に戻ることにした。

⏰:10/08/12 05:20 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#171 [七氏]
怖くないし時間の無駄だったよ

⏰:10/08/12 05:23 📱:W64SH 🆔:gsSZj3YQ


#172 [七氏]
「ほらあそこ。」
店の角のところ(駐輪場からは見えない)から、駐輪場の様子を二人で覗き込んだ。

すると、さっきの爺さんはもういなかった。
俺が「よかったー」と安堵の声を漏らす一方で、母親はまだ首をかしげていた。

そして駐輪場―――俺の自転車が置いてある場所―――に戻ると、俺は絶句した。

俺の自転車のタイヤが、前輪後輪共に穴を開けられ、パンクしていた。
しかも、サドルが誰かの手によって無理やり切断されている。

俺は、すぐ近くで自分の自転車を取り出していた母親のところに泣きついた。
俺が自分の自転車を指差すと、母親と俺は一緒にそこまで戻った。
母親は俺の自転車を見て、しずかに
「交番に行きましょう。」
と言った。

ヨーカドー近くの交番へ、二人で行った。俺は怖くて、まだ震えながら泣いていた。

交番へ着くと、そこには優しそうな40くらいのおじさん警官が一人だけいた。
警官は、俺が泣いているのを見てただごとではないと思ったらしく、
「どうされたんですか?」
と驚き顔で尋ねた。
母親は、今までの全てのことを話した。

⏰:10/08/12 05:23 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


#173 [七氏]
すると警官が、
「なるほど・・・。じゃあ僕さ、そのおじいさんの特徴とか、覚えてるかな?」
と俺に話しかけてきた。

俺はそのときパニックで何も思い出せなかったが、しばらく交番にいるうちに落ち着いてきて特徴を話し始めた。
茶色い服を着ていたこと、顔が細長かったこと、タモリのようなグラサンをかけていたこと。などを。

「どういう自転車に乗ってたか、って覚えてるかな?」
と警官は尋ねてきた。自転車・・・
「やたらに前カゴが大きい自転車に乗ってました。」
警官は何かを考える素振りを見せ、俺に
「店から一人で出たきたときには・・・自転車はもう壊されていたの?」
と尋ねた。そういえば。あのときはあの爺さんに夢中で、自転車のことなど気にしてなかった!
「分かりません。その人に見られてる、ってことでパニックになっちゃって・・・」
すると警官が、母親に
「ちょっといいですか・・・」
と言って交番の奥に行ってしまった。
十分くらいして母親と警官が戻ってきた。
母親が、警官に
「いろいろとありがとうございました。」
と言って礼を言い、深々とおじきをした。
交番からは徒歩で家へ帰った。

⏰:10/08/12 05:25 📱:W56T 🆔:hLmSbAeo


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