ブラックジョークU
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#882 [七氏]
続き
ある日Aが肝試しの賭けを持ち掛けた。
「オレの従兄弟なら勇者になれるぜ?」
もし二階に上がれたら掛け金を貰う、失敗すればこちらが払うというAの申し出にB、C、Dは乗った。
肝試しの当日Aが連れて来たのは見るからにさわやか系の線の細い少年だった。
幼い頃大病を患った為耳が不自由らしいが読唇術をマスターしているそうで、正面からはっきり発音良く話してくれれば話している内容は解るとの事だ。
素直にスゲェ〜と感心しつつもそれ以前に体育会系の自分達でさえ震え上がるのに、こんな吹けば飛ぶような奴に行かせて大丈夫なのか?
二階に上がった証拠に自分達に合図するように言われると、心配をよそにAの従兄弟は懐中電灯を片手に幽霊屋敷に入って行った。
結構時間が経つ…すぐに逃げ帰ってくると思ったがまさか二階に上がったのか? するとベランダの辺りにチラチラと灯りが揺れた。
懐中電灯だ! Aが手を振ると灯りはすぐ引っ込み暫くして戻って来た。
別に何も無かったし起こらなかったよと彼は言った。
「大したもんだ!」
三人はすっかり感服してAに賭け金を払うと二人と別れた。
帰る道すがらも興奮覚めやらぬ様子で口々に、二階に何もなかったのはちょっと残念だけど明日みんなに話してやろうぜと言い合った。
「アッ!!」
いきなりBが立ち止まり驚く二人に向かって叫んだ。
「やられたー!」
:10/10/02 23:46
:N01B
:YFd2G74E
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