>>29の続き
ワッツはそういうとロシアに旅立っていった。
それから3ヵ月後、ポールの元に手紙が届いた。送り主はワッツである。
手紙には黒のインクでこう書いてあった。
黒のインクということは・・・素晴らしい国なんだ!とポールは喜びながら読んだ。
『親愛なるポール。この国は素晴らしい!
向こうに着いてすぐ割りの良い仕事を紹介してもらい、
広くてきれいな住処を与えてもらった。食料と酒はふんだんにあるし、
何より国自体に活気がある!
仕事はすこぶる順調で、来月にはクルーザーを買って貸し別荘で余暇を過ごすつもりだ。
一部のマスコミが『ロシアには物資が何もない』なんて書いてるが、
それは大きな間違いだ。この国では欲しい物は何でも手に入る!
手に入らないのは赤のインクくらいのものだ』