ぞっ‥とする怖い話

それでその重い空気のまんまついについてしまったんだよ…
サキョウバナ…

内心めちゃめちゃビクビクしてびびってたけど強がって
みんなで「たいしたことねーなあー」
みたいなこと言いながら車から見てたんだ

けど誰も車から降りようとわしなかった……

そのくらい重い空気の中みんなやせ我慢してたんだよな…

それから一時サキョウバナ見ながら何も起こらんし
次行こうかってなったんだ

ですぐ先にある三角スポットに行ったんだよ
そこはさらに空気重くてさ…
なんか痺れる感じかな…
とにかく異様な感じ

そこも車から見ながら別に大したことも起きなかったんだよ
しいて言うなら狸の置物がなんかニヤニヤしながらこっち向いてたぐらい…

ほんと呆れるぐらい何も起こらんやったんよ

まぢ期待はずれみたいな感じでさ

くそ何も起きない過ぎてみんな何かがっくり来てたんよ

最初は…………

それでさもう夜中の３時近くになってきたからさみんなダルくなってきて

「何も起きなんし帰ろうか」
て事になってさ

三角スポットの先にあるちょっと広い道路で切り返して帰ってたんだよな…

そして何気なく三角スポットの狸の置物気になって見たんだよ

そしたらさ

絶対こっち向いてた狸の置物……
背中向けてんだよ!!!!!!!

俺それに気付いて怖いから黙ってたんだけどさ…

後ろのＹ君も
「あれ?あの狸来たときあんなだっけ？…………………」

とか言い出す…

まぢみんな怖くなって三角スポット素通りしてサキョウバナに止まって気持ち落ち着かせて
たんだよな……

俺「イヤーまぢびびったーあんな事あるんやね」

Ｔ君「まぢ怖いんけど…」

Ｙ君「……………」
とかそんな会話しながら10分ぐらい話してたんだよな

そしてふと視線ていうか気配感じてさ

めちゃめちゃ気になったからさ

俺「おいＴ、お前の方サキョウバナ側だからちょっと手伸ばして写メ撮ってみ」

て言ったんよ…

それでサキョウバナでは何も起きてないからそいつもすんなり写メ撮ったんよ

そしたら……

Ｔ君「ぎゃぁああぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

叫びながら携帯車に放り捨ててそいつが急発信！！！

俺らもそいつの叫び声にビビりながらも携帯見たらさ……

男か女かもわからん奴が画面いっぱいに張り付いてるんよ！！！！！！！！！！

もうみんなパニック……
もうスピードで信号無視しまっくってさ

それでさ落ち着いてきて

みんな話せるぐらいまで落ち着いてきてだいぶ離れたから安心してたんだよな……

そしたらいきなり車で流れてる歌が止まった

安心仕切ってた俺らは故障と思って
「ボロ車が」

とか言って笑ってたんだけどさ

Ｙ君がいきなり
「あ゛ｯ………ｯ」

とか何か言い出すからさバックミラー越しに後ろ見たんだよ

そしたら

フロントガラスに髪の長い女が張り付いてた