投手にとっても、ボールが滑る、縫い目が高くて引っかかる、と弊害はありますが、やはり打者の方が飛ばないボールの影響を受けるのは間違いありません」
ボールを作るメーカーの話では「従来の公式球に比べ飛距離は1メートル減」とのことだが、巨人選手の実感はそれ以上。ナインからは「重い」「飛ばない」と悲鳴が上がっているのである。
これにニンマリだったのが、巨人キャンプを視察する中日の筒井スコアラー。「まだこの時期ですから」と前置きしながらもこう続けた。
「ボールが飛ばなくなって影響が出るのは、長距離打者が並ぶ巨人でしょう。投手陣を中心としたチームには逆に有利に働くのかな、と思っています。中日?うちには有利じゃないですかね」
昨季、自己最多の44本塁打を放った阿部も、「バットの芯に当たればするけど、芯に当たらないと、ごまかしが利かなくなる」と話している。
ごまかしが利かなくなれば、狭い東京ドームでの詰まったような当たりがスタンドインする“ドームラン”は確実に減少する。
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