●「重い」「飛ばない」にこんなはずでは…
坂本が首をひねり、亀井が天を仰いだ。
3日の巨人キャンプ第1クール最終日。フリー打撃に登板した若手投手相手に、強打を誇る坂本、亀井、脇谷ら主力打者が沈黙だ。田中、亀井、加治前がバットをへし折られるなど、打者のサク越えはゼロ。
宮崎で取材している評論家の橋本清氏がこう言う。
「この時期は総じて投手の仕上がりの方が早いもの。まだ、生きた球に目が慣れていない打者は苦労するものですが、それを差し引いても失速する打球が目立った。今季から採用される反発係数の小さい新公式球、いわゆる飛ばないボールの影響があると思います。
実際に坂本に話を聞くと、『打感が重い。(打球が)飛びません』と言っていた。『ピッチャー 有利、絶対に有利ですよ』と言っていたのは亀井で、脇谷も『昨年までのボールを打った感触がカーン!とかパーン! だったとすると、新しいボールはグニャという感じ。バットの芯で捉えればそんなに影響はないですが、バットの少し先っぽや根元で打ってしまうと飛びませんね』と口を揃えていました。
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