>>61【続き】
さらにはこんな裏話も。
「自分のなかに生まれた大切な恋心に気づいた主人公が、最後にその気持ちを相手に伝えるのかどうか。歌詞を書き始めた当初は、『好き』を相手に伝えることがこの歌の出口になるのかなと思っていたんです。でも歌詞を書き進めていくうちに、「あれ? どうも違うぞ」と。この人、やっぱり言えないんじゃないかなって。きっとこの人は、自分の恋心を気づいてくれる人とじゃないと恋が始められない。伝えられないまま自分のなかで想いを大切にし続ける人、そんなふうに思ったんです」
その、もどかしさこそが今に生きる我々にとってのリアルとして響きます。この「心音」、歌詞とともに注目すべきはサウンド面です。
「ギターレスの曲なんですけど、リズムセクションは昨今の音楽トレンドも自分なりに取り入れつつ、新たな編曲ができたかなと思っています。基本はプライベートスタジオで、ピアノ、シンセベース、リズムとすべて打ち込みをしながら、音色に関しては、コンピューター・プログラミングの宮澤さんとリモートでやり取りしながら……なので、言うなれば“リモレコ”ですね(笑)。リモラブの主題歌『心音』はリモレコだった」
さて。先週の放送でリスナーの皆さんに福山さんから、12月8日(火)リリースのオリジナル・アルバム『AKIRA』の初回特典アイテムに関して「腹を割った相談」がありました。エンディングでは、そちらの結果をご報告。