>>247【続き】
福山:まだあまり詳しくは言えないのですが、ある特別番組の収録で、ですよね。
北村:あんなに人の歌で感動したことはなかったですね。勝手なファン心理で言わせていただくと、「これは俺のために歌ってくれている」って思ったんですよ。
と、ここで「最愛」がかかります。すると――。
北村:これこれこれこれ。泣きそうになるからやめて(笑)。今や「最愛」は福山さんの歌じゃなくて僕の歌だと思ってますからね。
福山:それは、音楽の最終的な届き方として最も幸せな形ですね。やっぱり音楽って最初はつくった自分だけのものなんですよ。それがリリースされて、一回みんなの歌になるんですよね。そして最後は、その人だけの歌になっていくんです。それが歌の旅路として一番幸せな終着駅なんです。そうなってくれているのがすごくうれしくて。
自分にもそういう歌ってあるんですよ。SIONさんの「SORRY BABY」は、なんであそこまで僕の気持ちがわかるんだろうって、当時17歳とか18歳だった僕は思ったわけですよ。これは俺の歌だって。