>>245【続き】
北村:自分よりも人の方がよく見えるじゃないですか。
福山:確かに。そうやって台本を読んで、原作の世界を見事に表現しているなと感じたわけですね。
北村:そうですね。で、さらに湯川目線で読むんですよ。映画って僕自身がお客さんの立場になったときに、どこを観るかなっていうことを考えるんですよね。なので結構いろんな角度から読みますね。そうやって自分の役以外の目線を重ねていくうちに、自然と役の人物像が出来上がっているという感じです。
福山:草薙という役が、この作品においてどう機能していくのかっていうのを俯瞰しながら読んでいくわけですね。
北村:はい。
福山:今回は確かに僕も並木家の人々に寄せて読んでいきましたね、まずは。
北村:そっちへ行きますよね、どうしても。どこから読んでもツラかったですね、今回は。