>>244【続き】
福山:今回の『沈黙のパレード』の台本(準備稿)を初見で読んだときはどんな感想でした?
北村:原作を読み込んでいたので、まず読む前に思ったのは、「これをどうやって映画にするんだろう?」っていうことでした。で、台本を読んで見事だなと。素晴らしいなと思いました。僕は台本を読むときっていうのは、客観視してるんですよ。
福山:演じる役である草薙として、というよりも、まずは『沈黙のパレード』全体を物語として楽しみたいと。
北村:そうです。なんなら原作を読んでいるときも、草薙に関しては他の人を当てはめて読んでいますからね。自分の頭の中で。
福山:それは具体的に誰ですか?
北村:具体的にいるんですよ。作品によって違うんですけど。
福山:へー、そうなんだ!
北村:僕ではないその人が動いているのを頭の中で見て、「こういうふうにやったら効果的なのかな」っていうのを俯瞰するんですよね。
福山:それは面白いですね。