>>193【続き】
そこで改めて、冒険家という職業について考えます。
「勝手な僕の解釈なんですけど、冒険家ってある種、人生の極限を体現、表現してくれているんだと思います。これは生きていく上での話ですが、寂しい意味でも諦めているわけでもないんですけど、どんなに周りに友達や家族や信頼できる仲間がいても、最終的に後悔なく生きていくための決断を下すのは自分自身でしかないんですよね。
そうした人生の究極の決断と言うものを、プロの冒険家さんが擬似体験として我々に見せてくれているような気がしています。学校でも会社でも家庭であっても、その時々に必ず重要な決断を迫られることがある。それを可視化しているのが冒険家の仕事なんじゃないかなと僕は思っています。だからこそ勇気を与えてくれるんですよね。そう考えると、冒険家はアーティストなんだと思います」
そこには、NHKスペシャル『ホット・スポット 最後の楽園』で世界中の自然を目の当たりにしてきた、福山さんだからこその視線があるのは間違いありません。
最後に、プロの冒険家さんの本名に福山さんと同じ「まさ」が付くことから、「まさ」と呼びかけながらこう言います。