>>102【続き】
などなど、福山さん自身初の全編バラードでのライブは予想以上の盛り上がりを、終わった今もなお見せています。
「ご覧いただいたみなさん、本当にありがとうございました! 実は僕も企画した段階では全体的に穏やかな空気感になるのかな? って予想していました。ですが、リハーサルを積み重ねて徐々に仕上がっていく過程で、これはむしろバラエティに富んだライブになるぞ、楽曲ごとに様々な世界観が表現できるぞ、というふうに手応えを感じていったんです。そして本番を終えて、全曲バラードライブ……アリだなと。リアルなライブでもこのセットリストはいけるんじゃないか? と今はそう思っています。
しっかり楽曲の世界観に入っていただける全曲バラードライブは、コロナ禍のこの状況だからこそ時世にマッチした形になりうるのではないか、と。かつてのような、大歓声の中シンガロングで盛り上がるライブができる日はいつか必ず来るわけです。それは間違いない。だからこそ今は、じゃない方のライブを開発することが真のクリエイティブなんじゃないか――と。全曲バラードライブっていうのは配信だけでなく、コロナ禍でも可能性があるんじゃないかなって思っちゃったんですよね。どんな厳しい状況でも何ができるかを考えていくっていう方が、やっぱり気持ちが前向きになりますよね」