【トイレの上から】怖いコピペ総合【誰か覗いてる】
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#580 [(・´ω`・)◆hF/FePK.YI]
これは四年前のちょうど今頃。
当時、大学生だった俺と三人の悪友A、B、C。
それとCの彼女であるDで、夏の恒例の肝試しと称して某県の廃墟に行った時の話です。
当時、Cが付き合い始めた彼女Dも少々霊感があると言うので廃墟ツアーに一緒に行く事となった。
廃墟に繋がる獣道に車から降りて入った途端に、急に彼女Dが
「変に空気が重い感じがする。」
とか言うんだ。
まぁ、俺達は霊と言うものを信じてなかったので
「マジ〜?」
とか言って、ワイワイしながら構わず廃墟に辿る道を進んで行ったのだが、急にBが
「寒くねぇ?」
とか言い出した。
Bの冗談だろう、と俺とAは軽く笑って
「ビビるなよ。」
とか言って、どんどん進んで行ったのだが、BとCと、その彼女のDは後ろで立ち止まっている訳よ。
俺とAは
「ビビるなよ、来い。」
と言ったけど、Cが
「無理、無理。」
とか返事して、来ようとしない。
:10/03/17 19:17 :SH001 :u1tQ2xO2
#581 [(・´ω`・)◆hF/FePK.YI]
俺とAは
「あいつらビビってるな。」
とか呆れて、二人だけで廃墟に侵入する事になった。
廃墟は三階建ての旅館で、入口は長い雑草で覆われていた。
ちょっと躊躇したけど、それでも俺達は構わずに入る事にした。
入口に入って辺りを見回したけど、当然廃墟なのでボロボロだった。
入って右側の廊下の突き当たりに二階に上がる階段があったので、とりあえず二階に上がる事にした。
その時、後ろからBが全速力で入ってきた。
一瞬ビビったが、俺達は
「どうした?」
って、Bに問いかけると
「Cの彼女が急に吐いたから、Cは彼女を連れて車に戻った。」
「だからC達と一緒に戻ろうと思ったけど、お前等にビビリとは思われたくないからな。」
と、ビビッた真顔で返してきた。
まぁ全力で走ってきたから、実際は一人残されるのが怖かったんだろう。
それで俺とA、Bの三人は二階に上がる事にした。
二階を探索してると、五つの客室と大風呂が確認できた。
:10/03/17 19:18 :SH001 :u1tQ2xO2
#582 [(・´ω`・)◆hF/FePK.YI]
怖い雰囲気はあったが、そのまま中に入る事はしないで、大風呂右の廊下の突き当たりにある階段を上がって三階に行く事にした。
しかし三階に上がる階段はパイプ椅子と机で埋め尽くされていて、上がる事ができないようにされていた。
仕方がないから、二階の各部屋を見て回ろうと言う事になった。
まず風呂とその斜め向かいの部屋を見たのだが、特に何もなかった。
そして少し離れた所にある隣り合わせの二部屋を見たが、また特に何もなかった。
「何もないな〜。」
とか言って、最後の部屋に入った。
その部屋は真ん中に大きな仕切り、キッチン、風呂と他の部屋の二倍ぐらいの広さだった。
部屋に入るや、さっそく仕切りの裏側に回ったAがいきなり
「ゲッ!」
と呟いた。
俺とBも
「なんだ?」
と言って、Aの所に駆け寄ってAの目線の先を見て唖然とした。
仕切りの裏には、おかっぱの少女のヒビ割れた遺影と、朽ち果てた菊の花が置かれていた。
状況から明らかに悪戯なんかじゃなく、供養である事が分かった。
唖然と見つている俺達の意識を戻すかのように、部屋のドアが風もないのに
ギイィイィ
と音を立てながら、ゆっくりと閉まった。
:10/03/17 19:19 :SH001 :u1tQ2xO2
#583 [(・´ω`・)◆hF/FePK.YI]
俺達は一瞬ポカンとしたが、その直後に
ガタガタガタッ!
と、三階へ上がる階段に積んであったパイプ椅子や机が崩れた。
もの凄い音が響いて、その音と同時にBが
「ヤバイんじゃないか!?ヤバイんじゃないか!?」
と取り乱し始め、Aは恐怖をかき消すような大きな声で
「偶然だろ!廃墟だし!廃墟だし!」
と怒鳴りだした。
そして俺は…俺の目線は、少し開いたトイレの隙間に釘付けになって声が出ない。
俺は、隙間の目線と目が合ってしまった。
その瞬間、体温がグンと下がるのを感じた。
実際に下がったかどうかは分からないが、とにかく寒気が凄かった。
固まっている俺に気づいたAも、俺の目線の方向を見て
「ヒィッ!!」
と一瞬甲高い声を上げて、完全に固まった。
Bの
「ヤバイんじゃないか!ヤバイんじゃないか!」
と言う声が、相変わらず聞こえていた。
:10/03/17 19:20 :SH001 :u1tQ2xO2
#584 [(・´ω`・)◆hF/FePK.YI]
しかしそれが、どんどん別の声に聞こえてきた。
いや、だんだんと言っている内容も声も別人に変わっていった。
「ヤバイんじゃないか!ヤ!なんで、な!」
Bでなく、女の声で
「なんで、なんで!こ!ここ!」
「ここここここここここここここここ。」
と、言っているように聞こえた。
Bの方を向きたいが怖くて、向けない。
Aも同じ様子だった。
Bの声はずっと「こ」が続きっぱなし。
しかしそれは、長い時間に感じたが、実際は数秒だろう。
その時、外からクラクションの音が聞こえてきた。
Cが呼んでいるのが明らかなのは分かるが、俺は怖くて動けない。
そしたらAが急に俺に
「動くな!待っとけ!」
と言って、全速力で走り出し部屋を出て行った。
数分後、Aが戻ってきて
バシン!バシン!
と、動けない俺とBに強烈なビンタをした。
:10/03/17 19:21 :SH001 :u1tQ2xO2
#585 [(・´ω`・)◆hF/FePK.YI]
俺とBが我に返ってAと目を合わすと、三人で全速力で部屋を出て車に向かった。
Aは走りながら
「大変な事になっている。」
「いいか?いいか!?これから直ぐに帰るからな!」
「車に戻っても、何も言うな!いいか?」
と、俺達に息を切らしながら言った。
車に戻った俺とBが、見たものは。
泣いているCの隣で、白目で泡を出しながら意味不明な事を叫んでいるDだった。
俺達は無言で車に乗り込み、廃墟を後にしてAの家に帰った。
Aの家の着く頃には、Dがいつの間にか眠っていた。
後日談になるが。
本当に最悪な事態になったのは、その翌日からだった。
また明日、廃墟に坊さんと行く事になっています。
廃墟に関して。
この話をここに書いたのは、廃墟に軽い気持ちで行って欲しくないからです。
俺達のように、最悪な事になる危険性があります。
この書き込みは、AとBとCの許可を得て書きました。
他の人に、俺達のようになって欲しくないとの想いからです。
明日の夜、Dとその両親も含めて坊さんと廃墟に行きます。
俺等にとって、またCの為にも。
そして…。
何よりDに、元に戻って欲しいからです。
:10/03/17 19:22 :SH001 :u1tQ2xO2
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