【トイレの上から】怖いコピペ総合【誰か覗いてる】
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#542 [(・´ω`・)]
ベランダまで登ってくる奴の事、これ位で帰る筈がない。
そっと玄関へ行き、ドアスコープを覗いた。
心臓が止まるかと思った。
レンズには男の横顔がどアップで映っていたからだ。
奴はドアに耳を当てて聞き耳を立てていた。
微動だにできず、レンズから目を離す事もできなかった。
奴は暫く中の様子を伺った後、屈み込んだ。
パタン
という音と共に郵便受けが開いた。
『やばい!』
『いくら郵便受けに傘が付いているとは言え、真正面は見えなくても下側は覗き見る事ができる。』
気付かれないよう、見えるであろう片足を慎重に上げそっと壁に着いた。
すると今度は郵便受けから
グググ
と、ごつい手が出てきた。
どこから持ってきたのか手には曲尺が握られている。
『そいつでどうするつもりだ?』
その手を凝視した。
手は器用に動かされ、曲尺は鍵に向かって伸ばされた。
その様子から目が放せなかった。
曲尺は何度も鍵をかすめ、ペチペチと音を立てた。
俺の体はフルフルと震えていた。
息を殺し、変な格好をし続けたせいで体力は限界だった。
:10/03/10 22:32 :SH001 :lbmyBtVs
#543 [(・´ω`・)]
『鍵も開けられるかも知れない、時間の問題だ。』
『どうする?どうすれば良い?』
俺は必死に考えた。
『警察に電話する?警察がきたらどう説明するんだ?』
『奴は捕まる?いや奴は俺が不審者と言うに決まってる。』
『奴は逃げる?俺は奴を知っている。』
『警察に突き出す?彼女はどう思うだろう。』
『いっそ戦うか?奴は俺を見るときっと怒り狂う。』
『俺が勝てるか?台所に包丁がある。』
『そんな事したら、絶対刺さなきゃいけない状況になるんじゃ?』
『どうする?どうする?』
パニックになった。
考えても考えても、最善と思える策が思いつかない。
何度も盲牌を繰り返した曲尺は、確実に鍵を捕らえている。
焦りと恐怖と疲労がピークに達し、決断せざるを得なかった。
ガン!
俺は思いっきり曲尺を持った手を上から蹴り下ろした。
それと同時に、掛かっていなかったチェーンロックを速攻で掛けた。
奴は慌てて郵便受けから手を引き抜いた。
辺りはシーンと静まり返った。
が、次の瞬間
ドーン!
という凄まじい音が、マンション中に響いた。
奴は怒り、ドアを蹴りだしたのだ。
俺は呆然と玄関に座り込み、ドーンと振動するドアを見続けた。
ドーン!
:10/03/10 22:35 :SH001 :lbmyBtVs
#544 [(・´ω`・)]
音がする度、体がビクついた。
けたたましい喧騒の中、どこかのドアが開く音が聞こえた。
住人が何事かと出てきたのだろう。
その瞬間、奴が廊下を駆け出し階段を下りて行くのが分かった。
ドアスコープを覗いてみると、もうそこには誰もいなかった。
あれだけの音を立てたのだ、不審者がいれば誰かが通報するだろう。
奴もそう思うに違いない。
きっと今日はもう来ない。
俺はぐったりとベットに倒れ込んだ。
帰ってきた彼女に事情を説明し、早急に引っ越すよう頼んだ。
ただ彼女の気持ちを考え、昨夜の出来事の全ては話さなかった。
引越しと同時に彼女は携帯も変えた。
元のマンションとは違う町に引っ越したが、何らかの方法で新居を見つけ出すかも知れない。
どこかで偶然出会う事があるかも知れない。
人混みに出かける時は怖いが、今のところは鉢合わせはしていない。
:10/03/10 22:37 :SH001 :lbmyBtVs
#545 [(・´ω`・)]
:10/03/10 22:38 :SH001 :lbmyBtVs
#546 [毛CHARAー◆.LbsyLBJ9s]
うわぁああああぁぁあぁぁああああぁああああぁぁあぁぁああああぁああああぁぁあぁぁああああぁああああぁぁあぁぁああああぁん
:10/03/10 22:39 :W54S :sV6oPSLQ
#547 [七氏]
怖かった(>_<)
:10/03/11 00:26 :D905i :uawYzB3g
#548 [七氏]
あげとこ
:10/03/11 19:04 :831SH :09cD4mRc
#549 [(・´ω`・)]
貼る貼る(^ω^)
:10/03/11 19:19 :SH001 :dGS8W6x.
#550 [(・´ω`・)]
仕事が休みで山に一人で釣りに行って変な物を見た。
去年、一昨年と何回か友人や嫁と遊びにその川へ行ったんだけど、昨日は暇を持て余してる友人もいなかった。
なので一人で逝く事に。
朝十時に家を出て昼頃から釣り開始。
夕方からかなり釣れ始めて、嫁には五時には帰るって言ってたんだけど、夢中になりすぎて気づいたら六時過ぎだった。
山奥なので木が生い茂り、薄暗くなってきたので
『帰り支度を始めようかなー。』
と思ってたら、急な寒気に襲われて
『やっぱり山は寒いわー。』
とか思って、脱いでた上着を着ようとした瞬間。
上流の方に気配を感じ、目を向けると小学生くらいの子供?
よく分からないが、とにかく人っぽい感じのものが立ってた。
俺は思わず目を擦って確認したけど、やっぱりいた。
服を着てないのか真っ白で、山林の風景に対して異様に浮いて見えた。
俺は幽霊とか信じてないし、その物体をそういう類の物と思いたくなかった。
:10/03/11 19:19 :SH001 :dGS8W6x.
#551 [(・´ω`・)]
しかし、それが何なのかうやむやなまま帰るのも嫌だったんで、恐る恐る近づいてみた。
その物体は上半分だけグネグネ動いてこっちを見てた。
手を上に上げてかなりの速度で動いてたんで、ワインの栓抜きみたいな螺旋に見えた。
何物なのかハッキリとは確認できなかったけど、この世の物とは思えない光景に鳥肌が立ち
『まじでヤバイ!』
と感じた。
その瞬間猛烈な吐き気に襲われて、意思とは関係なく嘔吐。
俺はその場によろめき、這いつくばって車まで行った。
もちろん、絶対に振り向かなかった。
なんとか車に辿り着き、時計を見ると夜七時過ぎ。
外から何やら
「オーイ!」
「オーイ!」
と、たくさんの声が聞こえた。
そこから俺は記憶がなく、嫁が心配して探しに来てくれたみたいで、記憶がない間寝ていたのか嫁に起こされて帰宅。
家に着いたのは十時過ぎだった。
今は脱力感が凄く、今日は会社を休んでしまった。
あれは何だったのか、今でも鳥肌と寒気が消えない。
最悪な事に、釣り具置きっぱなし。
取りに行くなら今日しかないんだけど、どうしても勇気が出ない。
道具、高かったのに。
End
:10/03/11 19:19 :SH001 :dGS8W6x.
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