あああああああ・・・・
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#14 [七氏]
TVの政治解説者の話し方で、ボリュームを最高に上げたような感じである。
ドアに耳をくっつけるまでもなく、いやでも聞こえてくる。
ここにいたってやっと、
「廊下にいるのはアブナイ人間だ……」
と確信した。
:09/01/19 20:13 :PC :4/DQWLFA
#15 [七氏]
そのとき、ドアのノブが「ガチャリ」と音を立てた。
心臓が飛び上がった。
「この部屋に入ろうとしている!」
ドアはオートロックである。そう簡単に入ることはできないが……
数回ガチャガチャと回して、すぐに止んだ。
ほっとした次の瞬間、
:09/01/19 20:13 :PC :4/DQWLFA
#16 [七氏]
「どん!」
とドアに体当たりしてきた。
「おい、冗談じゃないぞー!」
「どん!」
「どん!」
「どん!」
:09/01/19 20:13 :PC :4/DQWLFA
#17 [七氏]
体当たりのたびに、少しずつ少しずつドアの隙間が大きくなってきた。
オートロックの他に、いつも用心のために掛け金をしているが、それもだんだん歪んできているようだ。
:09/01/19 20:14 :PC :4/DQWLFA
#18 [七氏]
外交問題も山積している状態で、国内のつまらないことに汲々としているような有様では」
体当たりしている間も、例の政治解説は続いている。どう考えても、異常だ。
:09/01/19 20:14 :PC :4/DQWLFA
#19 [七氏]
「どん!」
「どん!」
「どん!」
:09/01/19 20:14 :PC :4/DQWLFA
#20 [七氏]
ドアが、10センチもの隙間があくような状態になってきた。
私はもう、ただ呆然とそれを見つめることしかできなかった……
:09/01/19 20:16 :PC :4/DQWLFA
#21 [七氏]
………………私はベッドから体を起こした。
心臓がバクバク言っている。
真夜中の、ホテルの部屋だ。
「ゆめ……?」
夢だったのか……?
だって、さっき確かに起きあがって、ドアのところまで行ったじゃないか……
震えが止まらない身体をむち打ち、ドアのところまで行く。
:09/01/19 20:16 :PC :4/DQWLFA
#22 [七氏]
掛け金も、蝶番も、異常ない。
おそるおそるドアを開け、左右に延びる廊下を見る。
誰もいない。
普通の、真夜中のホテルの廊下であった。
:09/01/19 20:16 :PC :4/DQWLFA
#23 [那由鄲◆KTCC.myqS6]
この曲で遊ぶドン!
:09/01/19 20:26 :SH905i :.ZMLPliE
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