あああああああ・・・・
最新 最初 全
#7 [瀬戸燦とホロとにやける俺]
:09/01/19 19:54 :N905i :SfsOIO0g
#8 [七氏]
:09/01/19 19:57 :PC :4/DQWLFA
#9 [七氏]
北九州・小倉。駅から徒歩5分ほど、非常に高い料金の公衆浴場が密集したところがある。
その中に、10階建てぐらいの、けっこう大きなビジネスホテルがある。
いろんな意味で便利なので、いつもそこに宿泊している。
数年前のこと。
夜中、何かざわついた声が聞こえたような気がして、ふっと目覚めた。
廊下で誰かがしゃべっているような雰囲気。
:09/01/19 20:11 :PC :4/DQWLFA
#10 [七氏]
「うっせーなあ……」
ビジネスで利用する中年オヤジが多いホテルなので、酔っぱらいかと思ったのだ。
だが、聞くともなく聞いているうちに、酔っぱらいがわめいているのとは違うように思えてきた。
何か、ちゃんとしたことを話しているようだ。
:09/01/19 20:12 :PC :4/DQWLFA
#11 [七氏]
安い宿なので、部屋の中から廊下を見られるようなレンズはない。
ベッドを出て、ドアに近づいて聞き耳を立てる。
「……昨今の政治情勢は、きわめて憂慮すべき状態で、現政権における指導力の無さは……」
:09/01/19 20:12 :PC :4/DQWLFA
#12 [七氏]
なんだ、これは?
新聞の政治欄を朗読でもしてるのか?
どこかの部屋からTVの声が漏れ聞こえてくるのではない。
確かに、廊下で話している。
やがて、その声がだんだん大きくなってきた。
:09/01/19 20:12 :PC :4/DQWLFA
#13 [七氏]
「一方、野党側の弱体化も目をおおわしむるものがあり、単なる権力争いに堕落し」
声は大きいのだが、トーンは平静のままである。選挙演説のような叫びではない。
:09/01/19 20:13 :PC :4/DQWLFA
#14 [七氏]
TVの政治解説者の話し方で、ボリュームを最高に上げたような感じである。
ドアに耳をくっつけるまでもなく、いやでも聞こえてくる。
ここにいたってやっと、
「廊下にいるのはアブナイ人間だ……」
と確信した。
:09/01/19 20:13 :PC :4/DQWLFA
#15 [七氏]
そのとき、ドアのノブが「ガチャリ」と音を立てた。
心臓が飛び上がった。
「この部屋に入ろうとしている!」
ドアはオートロックである。そう簡単に入ることはできないが……
数回ガチャガチャと回して、すぐに止んだ。
ほっとした次の瞬間、
:09/01/19 20:13 :PC :4/DQWLFA
#16 [七氏]
「どん!」
とドアに体当たりしてきた。
「おい、冗談じゃないぞー!」
「どん!」
「どん!」
「どん!」
:09/01/19 20:13 :PC :4/DQWLFA
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194