あの日から、ずっと…
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#60 [七氏]
姉貴に笑いながら馬鹿にされた。いつまでも子供だなあって、そう言いながら背中を叩かれた。
いつもの姉貴だ。
あれはただの夢だった。
俺は照れ笑いしながらいつもは言わない「おやすみ」を言った。
姉貴からの「おやすみ」を背中で聞いて再度眠りについた。
:08/12/12 13:40
:SH906i
:OVMyvRK2
#61 [七氏]
んで起きたら姉貴死んでたオチだろ
:08/12/12 13:45
:W61P
:enzdycZg
#62 [七氏]
翌日、目覚めると姉貴がリビングで身支度をしているとこだった。
「今日は彼氏とデートなの。」
笑いながら悪戯っぽく
「あんたも早く彼女つくりなよ」
と言って家を出て行った。
「余計なお世話だ馬鹿。」
俺も笑いながら見送った。
家族が大切だと気付けた。
:08/12/12 13:45
:SH906i
:OVMyvRK2
#63 [七氏]
家族を大切にしよう、あの夢で気付けた。感謝しなきゃな。
なんてことを思いながら俺は再度眠りについた。
―けたたましい電話の音で目が覚めた。
:08/12/12 13:47
:SH906i
:OVMyvRK2
#64 [七氏]
心地よい眠りについていた俺は苛立ちながら電話まで向かった。
なにげなく受話器を握った瞬間、鳥肌がたった。
嫌な予感がする―
:08/12/12 13:48
:SH906i
:OVMyvRK2
#65 [七氏]
予感は当たった。
姉貴は交通事故にあった。
いや、正確には自殺。
ホームから通勤ラッシュの電車に飛び込んだらしい。家を出てから1時間ほど経った時だった。
余りにも原形を留めていなかったので住所を突き止めるのに時間を要したらしい。
:08/12/12 13:52
:SH906i
:OVMyvRK2
#66 [七氏]
受話器が手から落ちて、ただ呆然と立ち尽くすだけだった。
自殺なんて有り得ない。
あんなに幸せそうに毎日を送っていたじゃないか。恋人にも友達にも恵まれて、充実していたはずなのに…なぜ自殺を?
次に記憶にあるのは親父が電話する後ろ姿だった。
:08/12/12 13:55
:SH906i
:OVMyvRK2
#67 [七氏]
「…わかりました。今からそちらに向かいます。」
電話を切ると同時に
「行くぞ、最後だからな。」
そう言った親父の背中と声は微かに震えていた。
:08/12/12 13:58
:SH906i
:OVMyvRK2
#68 [七氏]
そこからは本当に記憶が薄い。
ただ、遺体は見せてもらえなかった。原形を留めていないので、見ないほうがいいと言われた。
親父は姉貴だったものに
「すまなかった、ありがとう」
と手を合わせて言っていた。
:08/12/12 14:00
:SH906i
:OVMyvRK2
#69 [七氏]
姉貴は煙となって空に消えた。
おばあちゃんの失踪から調度半年が経った頃だった。
:08/12/12 14:02
:SH906i
:OVMyvRK2
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