あの日から、ずっと…
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#54 [七氏]
そして決まっているかのように事は進んでいく。
「貴方も地獄行きいいぃいい」
狂ったように笑いながら、さも楽しそうに響く男の声。
機械特有の低く粘着のある声は、忘れられるはずなかった。
:08/12/12 13:21
:SH906i
:OVMyvRK2
#55 [七氏]
そこで先程震えていた女性が泣きはじめ、悲願し始めた。
「いやだああぁあ!!」
…なんだ?
この声どこかで…
嫌な予感がした。
:08/12/12 13:23
:SH906i
:OVMyvRK2
#56 [七氏]
頭が真っ白になったのは、これが初めてだった。
あれは…姉貴?
少し距離があってよく見えないが、それは確実に姉貴だった。
助けたいのに体が動かない。
呼びたいのに声がでない。
俺は無力だ。
:08/12/12 13:27
:SH906i
:OVMyvRK2
#57 [七氏]
微かに出た声。
「姉貴…」
それは弱くて小さくて、情けなくなる程震えた声だった。
切り刻まれる瞬間、姉貴と目が合った。
「生きて、」
涙を流して消えた姉貴。
「貴方は…ですか?」
:08/12/12 13:30
:SH906i
:OVMyvRK2
#58 [七氏]
目が覚めると涙が出ていた。
嫌な汗が尋常じゃないほど体を濡らしていた。
少し呆然としたあと、思い出して急いで姉貴の部屋へ走った。
どうか、生きていてくれ―
:08/12/12 13:33
:SH906i
:OVMyvRK2
#59 [七氏]
「姉貴!!」
半ば叫ぶように呼び、勢いよくドアを開けると姉貴が寝ていた。
「なーに?こんな夜中に。」
姉貴は生きていた。
俺は安堵しそこで泣き崩れた。
:08/12/12 13:36
:SH906i
:OVMyvRK2
#60 [七氏]
姉貴に笑いながら馬鹿にされた。いつまでも子供だなあって、そう言いながら背中を叩かれた。
いつもの姉貴だ。
あれはただの夢だった。
俺は照れ笑いしながらいつもは言わない「おやすみ」を言った。
姉貴からの「おやすみ」を背中で聞いて再度眠りについた。
:08/12/12 13:40
:SH906i
:OVMyvRK2
#61 [七氏]
んで起きたら姉貴死んでたオチだろ
:08/12/12 13:45
:W61P
:enzdycZg
#62 [七氏]
翌日、目覚めると姉貴がリビングで身支度をしているとこだった。
「今日は彼氏とデートなの。」
笑いながら悪戯っぽく
「あんたも早く彼女つくりなよ」
と言って家を出て行った。
「余計なお世話だ馬鹿。」
俺も笑いながら見送った。
家族が大切だと気付けた。
:08/12/12 13:45
:SH906i
:OVMyvRK2
#63 [七氏]
家族を大切にしよう、あの夢で気付けた。感謝しなきゃな。
なんてことを思いながら俺は再度眠りについた。
―けたたましい電話の音で目が覚めた。
:08/12/12 13:47
:SH906i
:OVMyvRK2
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