あの日から、ずっと…
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#65 [七氏]
予感は当たった。

姉貴は交通事故にあった。
いや、正確には自殺。

ホームから通勤ラッシュの電車に飛び込んだらしい。家を出てから1時間ほど経った時だった。

余りにも原形を留めていなかったので住所を突き止めるのに時間を要したらしい。

⏰:08/12/12 13:52 📱:SH906i 🆔:OVMyvRK2


#66 [七氏]
受話器が手から落ちて、ただ呆然と立ち尽くすだけだった。

自殺なんて有り得ない。
あんなに幸せそうに毎日を送っていたじゃないか。恋人にも友達にも恵まれて、充実していたはずなのに…なぜ自殺を?

次に記憶にあるのは親父が電話する後ろ姿だった。

⏰:08/12/12 13:55 📱:SH906i 🆔:OVMyvRK2


#67 [七氏]
「…わかりました。今からそちらに向かいます。」

電話を切ると同時に
「行くぞ、最後だからな。」

そう言った親父の背中と声は微かに震えていた。

⏰:08/12/12 13:58 📱:SH906i 🆔:OVMyvRK2


#68 [七氏]
そこからは本当に記憶が薄い。

ただ、遺体は見せてもらえなかった。原形を留めていないので、見ないほうがいいと言われた。

親父は姉貴だったものに
「すまなかった、ありがとう」
と手を合わせて言っていた。

⏰:08/12/12 14:00 📱:SH906i 🆔:OVMyvRK2


#69 [七氏]
姉貴は煙となって空に消えた。

おばあちゃんの失踪から調度半年が経った頃だった。

⏰:08/12/12 14:02 📱:SH906i 🆔:OVMyvRK2


#70 [七氏]
その頃から俺は軽くノイローゼのような症状に陥っていた。

親父はいつもと変わらない。
そんな親父に苛立ちを覚えた。

ある日、俺は言ってしまった。
「なんで、あんたはそんなに普通でいられるんだ?姉貴もおばあちゃんもいなくなったんだぞ?」

⏰:08/12/12 14:05 📱:SH906i 🆔:OVMyvRK2


#71 [七氏]
親父は表情を変えず
「だからどうした?」

俺は何かが切れた気がした。

「お前が殺ったんだろ!!この人殺し!!…母さんだってお前が殺したんだっ!!」

母さん、そう言った瞬間親父の顔が変わった。

⏰:08/12/12 14:09 📱:SH906i 🆔:OVMyvRK2


#72 [七氏]
「じゃあお前に何ができる!?生き返らせることができるのか?しかたないんだよ。みんな決まっていたことなんだ…」

俺は何も言えなくなった。
言ったことを後悔した。

なんで母さんのことを口にしてしまったんだろう…

⏰:08/12/12 14:12 📱:SH906i 🆔:OVMyvRK2


#73 [七氏]
俺の母さんは、俺が産まれてすぐに亡くなってしまっていた。
死因は俺にも当時まだ3歳だった姉にも聞かされていなかった。

小さな頃一度だけ、
「母さんはなんで死んだの?」
と姉貴と聞いたことがある。

その時親父は悲しそうに
「決まっていたことなんだよ」
と言ったのを覚えている。

⏰:08/12/12 14:16 📱:SH906i 🆔:OVMyvRK2


#74 [七氏]
それから暗黙の了解というか、母さんに関わる話はしなかった。
してはいけない気がした。


しかし、今はそんなことを言っていられない。

過去を知る必要があるはずだ。

⏰:08/12/12 14:18 📱:SH906i 🆔:OVMyvRK2


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