あの日から、ずっと…
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#48 [七氏]
意味が解らなかった。
また?同じ扱い?
まるで過去に同じ経験をしたかの様な言い方に違和感を覚えた。
「親父、あんた本当は…」
「さあ、とりあえず片付けよう。」
俺の質問はさりげなく、だが確実に、過去に触れるなと理解できる声で遮られた。
:08/12/12 13:02
:SH906i
:OVMyvRK2
#49 [七氏]
結局その日、おばあちゃんは帰ってこなかった。
いや、その日からずっと帰ってくることはなかった。
嫌な予感はまだ続いていた―
:08/12/12 13:05
:SH906i
:OVMyvRK2
#50 [七氏]
それから月日は流れて、少しずつ俺や姉の中からおばあちゃんの事件への疑問は薄れてきた。
みんな平凡で以前となんら変わりのない毎日を送っていた。
しかし悲劇は再度、突然襲いかかってくる。
:08/12/12 13:07
:SH906i
:OVMyvRK2
#51 [七氏]
俺は通勤電車の中にいた。
―この景色、以前どこかで…
掠れたような、寂れたような、薄く霧がかった風景。微かに臭う鉄と何かの腐敗臭。異様な乗客。
俺は気付いてしまった。
これは、あの夢だ…
:08/12/12 13:13
:SH906i
:OVMyvRK2
#52 [七氏]
何故またこの夢を?
ただの夢で終わるのか?
いろんな思いが頭を巡る。
そして悲劇は始まった。
「貴方は…ですか?」
:08/12/12 13:15
:SH906i
:OVMyvRK2
#53 [七氏]
血の気が引くのを感じた。
何故こんなにもリアルなんだ?
この前のように機械的な声と共にひとりの女性が震えはじめた。
辺りをよく見まわすと老婆はもういなかった。
:08/12/12 13:18
:SH906i
:OVMyvRK2
#54 [七氏]
そして決まっているかのように事は進んでいく。
「貴方も地獄行きいいぃいい」
狂ったように笑いながら、さも楽しそうに響く男の声。
機械特有の低く粘着のある声は、忘れられるはずなかった。
:08/12/12 13:21
:SH906i
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#55 [七氏]
そこで先程震えていた女性が泣きはじめ、悲願し始めた。
「いやだああぁあ!!」
…なんだ?
この声どこかで…
嫌な予感がした。
:08/12/12 13:23
:SH906i
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#56 [七氏]
頭が真っ白になったのは、これが初めてだった。
あれは…姉貴?
少し距離があってよく見えないが、それは確実に姉貴だった。
助けたいのに体が動かない。
呼びたいのに声がでない。
俺は無力だ。
:08/12/12 13:27
:SH906i
:OVMyvRK2
#57 [七氏]
微かに出た声。
「姉貴…」
それは弱くて小さくて、情けなくなる程震えた声だった。
切り刻まれる瞬間、姉貴と目が合った。
「生きて、」
涙を流して消えた姉貴。
「貴方は…ですか?」
:08/12/12 13:30
:SH906i
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