それで、恐怖とかより、おかんが心配でタクシーから降りて、走って病院に向かうことにした。
もしもの時は、俺の命に代えてもおかんには生きててほしいと祈ってたのを覚えてる。
信号がついてたかどうか、記憶にないけど、とにかく走ったと思う。

病院の看板が遠くに見えてて、必死にむかってたら、前方におっさんが立ってた。
気にもとめず、通り過ぎようとしたらいきなり怒鳴られた

おっさん「最後やぞ！！」

一旦、足を止めておっさんと対峙した

おっさん「最後やぞ」

俺「？なんや？急いどんねん」

おっさん「帰れや」

俺「はぁ？」

こんなとこで頭いかれたおっさんに足止めくらうつもりはないと無視して行こうとしたらおっさんの携帯？が鳴って

おっさん「あぁ、見つけたで。あぁ、あぁ、そうか…。わかった。」

おっさん「もう遅いねん。悪いけど帰すぞ」