ブラックジョークV
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#83 [七氏]
一人の女の子がいた。性格は明るく、小学校ではたくさんの友達に囲まれていた。 また、女の子は大のおじいちゃん子で、おじいちゃんも女の子の事を本当に可愛がった。 しかし、おじいちゃんは今は入院しており、余命は長くなかった。 医師がもう残りわずかの命である事を伝え、女の子は両親に連れられ病院に行った。 病室で女の子の両親はおじいちゃんと話した後、医師の説明を受けに病室を出て行った。 病室には女の子とおじいちゃんの二人。 女の子はおじいちゃんに、学校の事や最近楽しかった事などいろいろな事を話した。 しかし、途中で女の子は泣きながら 「おじいちゃんいなくなるの?」 と聞いた。するとおじいちゃんは 「おじいちゃんが死んだら、お父さんとお母さんと一緒にかなしんでくれるかい?」 と言った。女の子は 「うん……でも死んじゃいやだよ」 とつぶやいた。 その後、女の子は家に帰ることになり、その次の日おじいちゃんは帰らぬ人となった。 女の子はその日、わんわん泣いた……。 一か月後、ある記事が新聞の隅に載った。 一部抜粋すると
「一家心中、動機は全くの不明。女の子の名前は斉藤加奈ちゃん」
:11/01/10 17:15
:W53T
:sj6w2sjQ
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