＊あずきの徒然草８帖＊

休暇を返上して出勤をすることが腑に落ちないのか知らないけど。

出勤してから早々『Ｍさんが来る理由が分からない』と言われたのね。

挙げ句の果てに『会社の都合に従って動いてくれないと困る』と。

労いの言葉も無く、ただ突き放したような言葉、絶句しました。

Ｔ副部長、Ｓさん、W代理にその旨を伝えると呆れていたけどね。

うちの課の男性陣は、必ず向こうから声を掛けてくれるのに。

『昨日は来てくれてありがとう』

『昨日はお疲れ様、悪かったね』等々。

社員食堂のアイドルＴさんが、わざわざ課長に話をしてくれたみたい。

課長が朝ご飯を食べ終えて事務所に戻って来た時、深刻な顔をしていたの。

その後に『社長に何を言われたの？』と言われて、素直に話をした。

すごく嫌な気持ちになったことも。

私の話を聞き終わった瞬間に、ものすごい形相になって・・

『馬鹿じゃねえか？来る理由が分からないって、その言い方はねえよな』

『普通はよ、昨日は悪かったねの一言を置いてから言うもんだろ？』

『会社のために来てる人間に対して言うことじゃねえんだよ』

Ｔ副部長と文句をこぼしていました。

『そんなこと言われたら、本人が損をするだけなんだよな』

『休暇なのに、会社に来てくれてありがとうじゃないんだもんな』

Ｔ副部長とずっと文句をこぼしていて、私の行為は間違っていないと思えた。

課長が『俺が来て欲しいって言っただけなのにな』と言ったから・・

『課長のせいなんかじゃありません！』と必死に否定をしました。

『何か嫌なことを言われたら、俺の名前を出して良いんだからな』

『Ｍさんが嫌な思いをすることはねえんだからよ、分かった？』

課長とＴ副部長にそうやって言ってもらえたことが嬉しくて、泣きそうだった。

その後は気持ちを落ち着かせて、いつも通りに多い短冊を打ち込み・・

今日は久し振りにＳさんの短冊も多かったので、売上も多かった！

そうしたら、W代理がわざわざココアを買って来てくれて・・

課長も『これで悪いけどな』とおやつを沢山用意してくれて・・

心の底から、温かい人達に支えられて良かったなと思えた。

『気にしなくて良いんだからな、俺の服の汚れと一緒に流せ』と言われた(笑)

もう、気にするのは止めておこう。

気にしていても、社長の嫌味は止まらないと思うから。

それに、私の味方は沢山いるんだもん。