忘れないように…

…
…呼びかける
やわらかい声も話し方も
全部愛してたから…

…さよならは
言えないから …

…リングはしてないけど
ピアスの跡あるし
長い腕だし…

…手は温かかったけど…
…全部愛してたから…

なんてね…(笑)

「ごめん…
悲しい思いさせて…」
って彼は謝ってたケド…

正直、今さら
どうにもならないって思った。

彼にとって、
私が悲しい思いをしてても謝っる事が彼の選んだ答え。

私が彼の彼女になる事を
彼は選ばなかったんだから…

彼は
「俺が最近頭をよぎる歌は『空をみなよ』なんだよね…」って言ってきた。

彼らしい選曲だと思った(笑)

冗談混じりで
「お前は色気と愛嬌忘れてるなっ…(笑)」

って言ってたけど…

私はあなたの差し伸べる手を握れない…
振り返ってた時に黙って頷けない…

同じ気持ちではいれないよ…

ごめんね…

でも、私の事
全部わかってるなら
気持ち伝わってるよね…。

彼はギュッと
私を抱きしめてくれた。

多分…彼もわかってる。
キスしようとしてきた彼…

さすがに出来ないよ…。

だって、悲しいもん。
拒否したら彼が笑ってた。
「やっぱり…終わり？」

と聞く彼…。

「違うよ…(笑)
ってかよくわからない…

ただ、楽しい時間を
過ごしたかっただけだから…(笑)」

と、半分本音の半分嘘な気持ちを話した。

彼は
「お前の言う通りに
ご飯食べに行って…
お前の言う通りに
笑って帰るってなったら
…確実に
お前の別れのプランに
乗る気がするっっ」って

本当にお見通しの彼(笑)

だから、私は必死に
「違う」って伝えた。

彼には多分それも
お見通しで…

黙ってエンジンをかけた。
「どこでもいい？」

って聞かれたから

「手羽先でビール飲みたい♪」
とワガママ言ってみた(笑)

「俺飲めないやん…」
といいながら、
パーキングに車を止めた。

店は名古屋の
手羽先チェーン店♪

店に入ったらカウンターしか空いてなかったケド
逆にカップルらしくて
嬉しかった。

横に並んで…
メニュー見て…

こんな事だけど
嬉しくて仕方なかった。

彼とエッチをした時より
嬉しかったかもしれない。

私は、改めて彼が好きだと思った。

さすがにビールは止めとこうって思ったけど…
彼の許可が下りて(笑)

私は生…
彼はノンアルコールビールを頼んで乾杯した。

彼は基本食べないから
私の好きなメニューを頼んだ。

普通に並んでまさにカップルだろう…
楽しく話をした。

そして…私のもう一つの
ワガママな願いを話した。
「あくまでも、
ワガママだけど…

一晩一緒にいたい…
隣で眠りたい…
おはよーって一緒に
朝を向かえたい…(笑)」

って…

彼は
「いきなりは無理やわ…」
って言った

私は
「無理なんは知っている…ただのワガママってか
私の夢やから(笑)
こんな簡単な夢も
悲しいけどね…(笑)」
と言った

少し黙っている彼…

「どした？」って聞くと

「明日の流れ考えてた…
明日乗り合いやったから」
なんて言ってるけど…
…まぁ期待しない(笑)…

私「じゃあ、この話は終わり。で、食べ終わったらもう一回返事聞かせて(笑)」

と話を変えた。