忘れないように…

彼も仕事で、これ以上の
やりとりは難しいし

困らせてごめんね…

ってメールしたら

もっと困らせて…って…

んな事出来る訳ないやん…好きな人困らせてまで
私は幸せになりたくない。

私は彼に苦労させられる事があっても
私が苦労させるのは嫌だったから…

でも、それでも
私は彼に逢いたかった。

彼が、来てって…
逢いたいって言ってくれるのを待ってた。

お昼過ぎて…
彼との事いっぱい考えて…

普通の思い出はなくても
積み重ねてきた日々には
いっぱい思い出があって…

こんな終わりは嫌だと思った。

どんな終わりも嫌だけど…
笑って終わりたいと思った。

そんな事無理なんだけど…

せめて、嘘でも彼女として彼と一緒に過ごしたかった。

何も疑わずにただ幸せを感じたいと思った。

だから…

…名古屋に行った…。

絶対泣かない事を
自分に言い聞かせて
新幹線に乗った。

彼には仕事何時ごろ終わるの？とメールした。

返事はまた終わったら連絡する…だった…。

本来なら、今日会うって
昨日まではなってたから
遅くなる事はないだろうと思ってた…

でも不安だった。
名古屋までは新幹線だと一時間で着く。

５時頃に着いた。

だから、

いつものとこにいるね…
ってメールした。

３０分しても返事がない…

…彼に電話した。…

速攻で
「今無理…後でかけなおすから…」
と言われてきられた…。

確実に機嫌が悪い…

でも、今までのメールが
気が付かなかったとしても
今電話に出た事でメールは見ただろう…

なら私が名古屋に来てるのわかったろうし…
多分すぐ連絡くると思ってた。

何て考えて…

でも…連絡ない…。

６時になって…

どう考えても、
もう無理なんだと思った。

私のやれるべき事は
全てした…。

これ以上は無理だと思った…。

帰りは近鉄でのんびりしよ…
って近鉄の乗り場に向かうけど…

でも、耐えられないよ…

階段のすみっこに行ってうずくまった。

どうする事も出来ない…。

彼に逢いたかったけど
逢えない。

これが彼の出した答えなんだと思った。

少し泣いて…

近鉄の改札口まで行った。

その時点で６時半頃…
７時発の切符を選んだ。

後３０分…
可能性を残した…

あっという間に
時間は過ぎていく…。

鳴らない携帯を
握りしめて…。

目の前が改札口…
改札口に入ると乗り場は目の前だった…

私の乗るであろう電車が来た…。

５０分だった…。

ドラマ並みの
シチュエーション…。

私がこんなに苦しくても
周りの人には関係ない…

みんな足早に歩く。

これ以上ここにいてもきりがない…
５５分に改札をくぐろうと決意を固めた。

あっという間に５分過ぎた…。

改札口を抜けた…

目の前には電車…。

奇跡なんて起こるはずはないんだって思いながら

まだ電車に乗れない
私がいた…。