私立織愛学園＊81

（寮/中庭）

…おいしい？そっかそっか、よかったー。
（笹城戸が見つけた寮付近うろつく子猫学校帰りに出くわし夜になってこっそりと寮抜け出し様子見に来れば中庭のベンチそばの灯りの下で再び見つけて、周りを警戒しながら誰にも見られていないことをしっかりと確認した上で屈んでおさかなクッキー差し出し、猫見つめながら目細め柔らかく笑み浮かべて。）

【ひまだからね！あげおち！】

［寮/談話室］

深町先輩

黒瀬利太です。よろしく、深町先輩。
(無邪気に自己紹介をする相手にこちらも簡単に自己紹介すれば、相手に気づかれないようににっこりと人の良い笑みを浮かべたまま相手がどんな人物なのか様子を伺い)

［寮/談話室］

黒瀬

ななちゃんが…あ、ななちゃんって七島ね！
黒瀬くん可愛いって言ってたよ！
（相手の笑顔に好感を持ち七島が以前言っていたことを満面の笑みでベラベラと話して）

〔寮/談話室〕
深町

え、あ…いた！
(バシンと叩かれるとひ弱な体に走った衝撃に表情を歪め背中へ手を伸ばし苦笑いしたあと照れ臭そうに笑い)

そんなこと言われたの初めてだよ。ありがとうね、

[寮/談話室]

八尋先輩

へー、そうなんだ。
真尋先輩がねー。てっきり先輩が甘いモノ好きなのかと。
(相手の焦りように何かピンときたのか、一瞬悪い顔をするがすぐにまたいつもの人の良い笑顔を作れば相手を追い込むように何度もその言葉を繰り返して)

そうですよね、甘いモノって何故か女の子ってイメージありますもんね。

［寮/談話室］

八尋

みんな違ってみんないい！
甘い物好きな八尋くんグッジョブ！
（相手が痛がっているにも関わらず満足そうににんまりと笑えばうんと深く頷きグッと親指を立てて相手に向け）

［寮/談話室］

深町先輩

･･･かわっ、
(相手の発言が予想外だったのか珍しく一瞬目を丸くさせ固まるが、はっとなりすぐまたいつもの笑顔へと戻るとそのまま相手の近くへと寄って行き少し顔を近づけて)

男と俺としては、カッコイイって言われたいんすけど。
先輩はどう思います？俺って可愛いの？

〔寮/談話室〕
黒瀬

う、その…
(いい笑顔でぐさぐさと自分をえぐる言葉を放つ相手にたじろぎ、良い言い訳が思いつかずまだ袋から出していないロールケーキを手に取るとばっと差し出して)

余るとこ、困るし食べて！

［寮/談話室］

黒瀬

え、えー？
かっこいいけど…でも、可愛いとも思うよ！すごいまつげ長い！
（顔を近付けられれば少しソファーの背もたれに寄りかかりパチパチと瞬きをして相手の派手な顔を見つめて見たままの感想を口にして）

［寮/談話室］

八尋先輩

･･････っ、そうっすね。じゃあ遠慮なくいただきます
(新たに出してきたロールケーキを見て、まだあるのかよと内心ツッコミを入れてかなり焦っている様子の相手をみれば吹き出しそうになるのを我慢して、笑顔を崩さないままお礼を言えば相手の隣へと腰掛けて)