私立織愛学園＊59

<寮/屋上>

風夏くん

………あー、えーっと…
…風夏くん？だっけ、Ｄ組の
(フェンスに寄り掛かりぼーっと校庭に目を落としていると扉の開く音に振り返り目を細め少し考えたあと言葉を洩らすと微笑み"こんばんは"と続け)

<屋上>
篠崎

うん、Ｄ組の風夏。よろしゅー
…………なに崎だっけ?ごめん教えて。

（気づかれれば隠す様な事もないので近付き握手を求めるも相手の名字が出て来ず）

とりあえずこんばんは

<寮/屋上>

風夏くん

よかった、あってて

…篠崎だよ、篠崎蜜。よろしく
(ふっと微笑み言うと相手の質問にゆっくり答え出された手を軽く握り上下に振るとすぐに離しフェンスに寄り掛かり)

<屋上>
篠崎

…篠蜜だね。了解

（簡単に覚え、握手された時”冷たい手”と他の人の事言えないが呟きフェンスに寄り掛かる相手と同様寄り掛かり寒さからかいきなりな事を言い出し

…寒いからくっついて良い?篠蜜…。

<寮/屋上>

風夏くん

思い付きで来ちゃったからさ、防寒してくるの忘れた

(相手の言葉に目線を合わせ眉を下げながら困ったように微笑み言うと変なあだ名にくすくす笑いながら続け)

ふ…なに、それ。…あだ名？
うん、俺も寒かったし

<屋上>
篠蜜

俺は多分寝ぼけて来たから寝間着のまんま

（寒さで肩をすくめながら自分の寝間着（皺くちゃのｼﾞｬｰｼﾞ）を指差し答え、そっとさりげなく相手を風よけにして近寄り）

そ、あだ名
ってかさ篠蜜…同学年なら呼び捨てにしてくれて構わんよ?

　
<談話室>

(眠れないのか談話室に入り
飲み物を買うと椅子に腰掛け
楽譜をひろげ目を通し
小さく歌い始め)

【眠れないのであげちゃいます】
　

<寮/屋上>

風夏

…寝起き？体冷えるしょ？

(少し目を丸くしながら相手を見ると小さく言い自分も腕を組むように両腕を持つと相手に近寄り首を傾げながら微笑み目線を向け)

変なあだ名。
ん…一応そんな面識なかったからさ、んじゃ遠慮なく

<屋上>
篠蜜

冷えてる…じゃないな。完全に冷えきってる
だって足の指先、凍傷並に痛いもん。

（”凍傷になった事ないけど”と付け足して自分の足を見た後校庭を見下ろし隣の相手をチラ見して呼び捨てされればﾌｯと笑い）

ま、その方が同学年らしいな。

…んーでも自分、初対面の子を呼び捨てしたよ?名前で…

<寮/屋上>

風夏

…いや、やばいでしょ、それ

(相手の言葉を聞くと苦笑気味に言うも心配そうな表情で見ると"中入る？"と続け相手に釣られふっと笑い表情を緩め目線を向け)

ん、だね
…まじ？誰？