私立織愛学園＊59

<談話室>

灰原先輩

ん…、それがいいですね
(相手の言葉に納得したように微笑むと身体を起こし眉を下げ言い)

なんだ…悩んでもいいですよ、でも相談はいらないです
ただ癒してくれるならって思っただけだから

(残念そうな表情を浮かべると視線を落としたまま一気に話し相手の言動を目で追い)

…悲しみを乗り越えたら好きになれるんじゃないですか？

<寮屋上>

風夏くん

………大丈夫。
かっこいいとは思ってないから←
(相手の言葉に眉を下げると白い息を吐いてしゃがみ、積もった雪を丸め始め)

<屋上>
玲奈先輩

あれ?
こーゆうのでキュンとくるんじゃないですか?

(可笑しいなーと雪を丸めてる相手に問い掛けフェンスに寄り掛かれば先程問題ないと言った先輩に)

…めちゃめちゃ寒そうですけど?

<談話室>
篠崎

えぇ‥無駄な恐怖心は今要らない
[眉を下げ言った相手に溜息を零せば口を開いて]

なら時折こうして話をきいて
くれるだけで充分癒し。
[ベランダを眺めながら口を開くと相手の声に振り向いて]

最近根岸にね、会えてないから。
一緒に雪でも見れたらきっと
好きになれるんでしょうけど‥
今日も仕事だから多分ね
[わがままはいいたくない、と閉じた携帯を相手に見せて]

<寮屋上>

風夏くん

残念ながらこないねー…。
(無表情で呟くと小さな雪だるまを作って眉を下げ微笑み)

…かなり寒いけど問題ないってこと。

<屋上>
玲奈先輩

あー、これにこないならあれですか
玲奈先輩はベタ系に弱いとか

(なるほどと手を突き”待たせたねハニー”とどーゆうベタだとツッコミを入れたくなる様な事を言い)

それは間違いっすね
問題大有りです

<談話室>

灰原先輩

………先輩って何背負ってるんですか？
(きょとんとしながらふと思ったのか考えるよりも先に言葉が出て)

…あ、俺もです
(相手の言葉に嬉しそうに微笑むと"誰か傍にいてくれるだけで十分"と続け相手の隣まで行き)

…ん、そうですね……
きっと次会った時は、前より何倍も喜びが増えますよ

<寮屋上>

風夏くん

……………………。
(相手の言動に困ったように笑うと無視しようと決め立ち上がり)←

……平気。

玲奈先輩

せんぱーい?
なんだか声が聞こえない様な気がして堪らないんですけどー

(無言であっても気のせいだと信じて喋り、フェンスを離れ相手の前へ行きﾆｺと機械的な笑みをすれば)

…素直になりましょ?
寒いっすよね?

<寮屋上>

風夏くん

黙ってるから当たり前じゃない？
(身体を擦りながら淡々と呟くと前にきた相手を見)

寒いけど………。