彼女は家柄も良く見るからにお嬢様でおしとやかだったんじゃ

なのにワシみたいな顔も良くない
金もない食うものも無い乞食相手に色々尽くしてくれてたんじゃ
あの一言さえ無ければ未だに連れ添ってくれてたかと思うと後悔ばかりじゃ

出会いは居酒屋だった
カウンターに女2人で居た彼女

ワシは1人で酒を飲んでたんじゃ

千鳥の大悟で再生されるwwww

彼女『起きた！？

何故だか彼女は凄まじく怒っていたんじゃ

彼女『君最低だったからね！
酔っ払ってフラフラになりながら私のとこに来てずっと
こいつの乳首はト音記号
こいつの乳首はよじれたト音記号
いじるとシャキッとハイフンハイフンwwwとかずっと叫んでたんだから

ワシ『は？何それ…

彼女『しかも下ネタもイイだろうけど下品過ぎる！お酒も下ネタも節度をわきまえてよ！

その時ワシの記憶が一部蘇ってきたんじゃ

〜数時間前〜
ワシ『こいつなお父さんwww
夜は夜でベッドの音楽家なんじゃwww
メトロノームみたいな正確なリズムであんな声こんな声www

その先は思い出したくもないようなクズネタトークをぶちかました記憶も有るがワシは記憶の扉に蓋をした

そしてワシは2度と彼女の家の敷居はまたげないと悟ったんじゃ

そんなこんなで1年半を過ぎた頃じゃった

あいもかわらず2人は漫才家のようにぶっ飛んだトークを繰り広げながらも幸せに生活してたんじゃ

ワシの記憶が飛ぶ酒の飲み方で何度彼女を怒らせただろうか
それでも寛大な彼女はワシと離れることも無くついて来てくれた

そして娘を愚弄したワシに対し彼女の父親も『夜の指揮者の彼は元気にやっているのかね
などと気に掛けてくれていたみたいだ

子も子なら親も親だとその時痛感した

そして運命の日が来たんじゃ

最初に出会った居酒屋に呼ばれた俺は何かしらの記念日なのだろうと思い
リクルートスーツで身を固め
髪をセットして
いつもと違うワシを見せて彼女を喜ばせようと思って店内に入ったんじゃ

彼女は知らない男とカウンターで飲んでいたんじゃ

彼女はワシに気付き
そしてワシの姿に驚き
『え？どこか面接してきたの？

そう言い放った
ワシなりの乙女心を理解してくれない彼女に少し悲しくなりながらも『ほら
初めて会ったお店だからカッコ付けなくちゃと思ってさ！

そして彼女は爆笑しながらこう言った

『スーツにクロックスwww

ワシは無意識のうちに革靴の隣に有った履き慣れたクロックスを履いてきてしまったんじゃ

話は一気に飛んでその男は彼女の元彼らしい
ヴァイオリニストらしく2人で演奏会の打ち合わせをしとったんじゃ

仲良さげに話す2人に内心穏やかじゃなかったワシはこりゃまたグビグビ酒を飲んだんじゃ

そりゃグビグビ
もうグビグビ
止める彼女の制止を振り切りグビグビ

とにかくふてぶてしい態度で酒を飲んだんじゃ

だいたい七分酔いぐらいのころじゃったか
我慢が出来なくなったワシは彼女に突っかかった
『居る意味ある？
もう帰っから

彼女『ねーえー！待っててもう終わるから！

元彼『ごめんなさいねこんな日に

彼女『イイの！私がここを指定したんじゃから！

ワシは疎外感が強くなってつい言ってしまったんじゃ

いさめ『は？てかさ
そんな好きならお前ら戻れば？

みゆき『何でそういうこと言うの？
違うんだってば！

いさめ『違うじゃねーだろ？
何しに俺呼び出しといて待たせてんだよ

グビグビ

元彼『ごめんなさい
僕は結婚してて子供も居ます

いさめ『え？
そうなの？

そこから酔った俺は2人の打ち合わせを妨害しとにかく元彼とみゆきトークを炸裂させた

元彼『そうですよねwww
みゆきさんのオナラの突っ込みは正直辛かったですwww

そんなこんなでここら辺から記憶が無くなり
とある瞬間顔面に凄まじい衝撃を受け少し正気に戻った
と同時にみゆきが外にでてったのが見えた

いさめ『いってー
何が起きたのこれ
俺叩かれた？

てかみゆきは？

ここでまた記憶が消える

次の日みゆきに連絡するもフルシカト

店に行って親父に昨日何が起こったのか話を聞いた

〜昨日〜

元彼『ですよねーwww

いさめ『ってかさwww
こいつ喘ぎ声音痴じゃね？www
ボリューム壊れてるしたまに乳首左にひねってボリューム低くしようとしてるのに逆に大きく
バチーン！

この時みゆきからタイミング良く長文のメールが届いた

要点でまとめると酒癖が悪い
喘ぎ声音痴って初めて言われて傷付いた
もう無理

俺も喘ぎ声音痴って初めて言ったけどまさかこの一言が原因で別れるとはね
今から10年前の話
ふと思い出して書いて見たよ

いさむかいwww

とうふさんすこなんだ👴