>>49【続き】
「今回のオファーをいただいて、台本を事前に読ませていただいたんですけど、めちゃくちゃ面白いんです。人間の可笑しみ、どうしようもなさ、激動の時代感、そして感動があって。台本を読んだだけでも、映画ならではのカタルシスを感じることができました。これは間違いなく素晴らしい映画になる! とワクワクしました。でも、実は僕……まだ本編を観させてもらってないんですよね(笑)」
そこには、映画制作のプロデューサーさん(以下P)と、福山さんの意向を組んだマネージメント(以下M)との間で、こんなやり取りがあったようです。
M:可能であれば、ゼロ号試写(未完成の作品を、ごく限られた関係者のみ観れる試写会)でいいので、一度本編を観させていただいて、楽曲制作に入らせていただきたく。
P:本編なんですが、観ていただかなくても大丈夫です。とにかくカッコイイ曲をお願いします!
M:そうなんですか!? 一度、福山に観てもらったほうが作品に寄り添えるのでは……?
P:大丈夫です。なぜなら本編は、台本からだいぶ変わっちゃっていますので!
さすがは福田組といったところでしょうか。そんなやりとりがおこなわれた結果、新曲「革命」は、三國志に登場する武将たちを福山さんなりに“新解釈”して表現した、とにかくカッコイイ曲として生まれました。
そして、タイトル「革命」に込めた想いを福山さんが語りました。