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日本最大の指定暴力団山口組の分裂をめぐる抗争とみられる事件が首都圏で相次いだ。神奈川県厚木市で２７日未明、山口組の関係先の建物にトラックが突っ込み、同日夜には埼玉県内の神戸山口組系組幹部の自宅で銃弾が撃ち込まれたような痕が見つかった。さらに都内で神戸山口組系組員が複数の男から暴行を受けていたことも判明。昨年８月２７日の分裂から半年。山口組ｖｓ．神戸山口組の抗争拡大に警察当局は警戒を強めている。神奈川県警によると、２７日午前５時半ごろ、厚木市妻田東で山口組３次団体の関係先のシャッターや壁の一部が壊れているのを巡回中の警察官が発見した。約４００メートル離れた路上で、盗難された２トントラックが放置されているのも見つかり、県警は周辺の防犯カメラの映像などから、このトラックが同日午前３時４５分ごろ、シャッターに突っ込んだと特定した。同日午後９時２０分ごろには、埼玉県八潮市西袋の住宅街で「発砲音がした」と通報があり、駆けつけた警察官が、神戸山口組系組幹部（６７）の住宅の外壁に弾痕のようなものが複数あるのを発見した。けが人はいなかった。この幹部は東京の最高責任者とされる。さらに、約２時間半後の同日午後１１時４５分ごろ、東京都足立区花畑の団地敷地内で、神戸山口組系の５０代の組員が車から降りたところ、複数の男に暴行を受けた。警視庁によると、組員は２カ月の重傷を負ったという。警察当局は、神奈川県内で狙われた山口組が、埼玉県と東京都で神戸山口組に報復した可能性もあるとみて関連を調べている

指定暴力団山口組（総本部・神戸市灘区）の分裂が背景とみられるトラブルが各地で相次ぐ中、兵庫県警は、山口組と離脱派の暴力団神戸山口組（本拠地・淡路市）の双方が直系団体の事務所を構える神戸・三宮を中心に県内で警戒を強めている。２日には神戸山口組側の事務所で会合があり、管轄する葺合署などが集まった関係車両を１台ずつ調べるなど厳重に監視した。三宮に拠点がある直系団体は、山口組側が「岸本組」（神戸市中央区加納町３）、神戸山口組側が「松下組」（同区琴ノ緒町４）。それぞれＪＲ三ノ宮駅北側に事務所があり、双方はわずか３００メートルしか離れていない。

全国各地で「６代目山口組ＶＳ神戸山口組」の“抗争”が激化している。両者の手口は徐々にエスカレートしていて、暴走は止まらない状態だ。このままいけば“死人”が出るのは時間の問題。水面下では、両組のトップを狙った“暗殺部隊”が動きだした――との衝撃情報も流れ始めた。緊迫感が一気に増したのは今月５日。両組織の“拠点”兵庫県神戸市で起きた襲撃事件だ。神戸山口組の幹部が乗った車が進路を塞がれ、降りてきた男たちに窓ガラスを割られた。けが人こそ出なかったものの、ついに起こった“神戸開戦”。地元の兵庫県警も取り締まりを強化するなど、警察サイドも超厳戒態勢に入っている

東京・歌舞伎町の路上で先月、山口組系暴力団組員らによる乱闘事件があり、警視庁は１４日、山口組系暴力団組長・金伸一容疑者（５５）（東京都府中市浅間町）と、組員３人を暴力行為等処罰法違反（集団暴行）容疑などで逮捕したと発表した。

　同庁は、全国各地で相次いでいる山口組分裂を巡る抗争事件との関連を調べている。

　発表によると、金容疑者らは先月１５日午後４時頃、新宿区歌舞伎町の路上で、職業不詳の男（３５）と乱闘になり、集団で殴る蹴るなどの暴行を加えた疑い。この日は同区で、神戸山口組系暴力団組員らの会合が予定され、付近に対立する山口組系暴力団組員らが集まり、にらみ合いになっていた。

　都内では２月２７日にも、神戸山口組系組員が２人組の男に顔を刃物で切りつけられる事件が起きており、同庁は警戒を強めている

東京・新宿歌舞伎町で、指定暴力団「山口組」から分裂した「神戸山口組」の関東の幹部が集まり会合を開くという情報があり、警視庁は、先月の会合の際に小競り合いなどがあったことから警戒を強化しました。これまでのところ、トラブルは起きていないということです。
警視庁によりますと、山口組から分裂した神戸山口組は、毎月１５日に東京・新宿歌舞伎町で関東の幹部らが集まる、定例会と呼ばれる会合が開かれていて、先月は、会合を妨害するために集まった山口組の暴力団員との間で小競り合いが起きています。
１５日も歌舞伎町で会合が開かれるという情報があり、警察官１０人ほどがひと組になってパトロールをしたほか、私服の捜査員が見回りや情報の収集にあたりました。また、トラブルが起きた場合に備え、機動隊が近くにバスを停車させて車内で待機していました。
警視庁によりますと、これまでのところトラブルは起きていないということです。
警視庁は引き続き情報の収集を進めるとともに、警戒を強化することにしています

六代目山口組と神戸山口組との分裂を巡る抗争事件が連日、全国で相次ぐ中、１７日朝、六代目山口組の司忍こと篠田建市組長が先代の組長たちをまつる墓に参りました。全国の組員へのメッセージとも受け止められています。

　午前９時半ごろ、神戸市灘区の霊園に、六代目山口組の司忍こと篠田建市組長が姿を見せました。警察は、分裂した神戸山口組との抗争状態の中、自らが先人を敬う姿勢を見せることで組織の引き締めを図るとともに、全国の組員への何らかのメッセージと見ています。

　そんな中、１７日も抗争事件が起きました。午前６時すぎ、堺市堺区にある六代目山口組二代目岸本組傘下組織の組事務所に、エンジンがかかったままの軽自動車が後ろ向きで突っ込んでいるのをパトロール中の警察官が見つけました。当時、事務所の中に人はおらず、けが人はいないということです。警察は、近所の人の話などから、午前５時すぎに車が事務所に突っ込んだと見ています。

　大阪では１６日も、六代目山口組系と神戸山口組系、双方の組事務所で、トラックが突っ込むなどの事件が起きています

１９日午前４時２５分ごろ、神戸市中央区加納町４丁目の２階建て建物に２トンダンプカーが突っ込んだ。けが人はいなかった。建物には指定暴力団山口組から分裂して結成された神戸山口組の傘下の暴力団事務所が入っており、県警は両組織の対立抗争事件とみて建造物損壊容疑で調べている。

すげー高いな！

午前３時半ごろ、大阪市中央区谷町６丁目にある指定暴力団・山口組系の「織田組」の事務所に乗用車が突っ込んでいるのが見つかりました。

　車は盗難車で建物の玄関にバックで衝突し、エンジンがかかった状態で乗り捨てられていたということです。当時、建物の中には２人がいましたが、けがはありませんでした。

　さらに、およそ３０分後、兵庫県神戸市須磨区にある山口組系の「湊興業」の事務所では、窓が割られ、室内が荒らされているのが見つかりました。当時、事務所は無人だったということです。

　神戸市では１９日、山口組から分裂した神戸山口組系の事務所が入る建物にダンプカーが突っ込んでいるのが見つかっていて、警察は山口組と神戸山口組の対立抗争が背景にあるとみて捜査しています