福岡県警暴力団犯罪捜査課によると、9日午前6時10分ごろ、福岡市中央区春吉2丁目、指定暴力団山口組一道会事務所に、何者かが火炎瓶のようなものを投げ込む事件があった。

対立抗争の火種がくすぶる中、山口組トップに君臨する篠田建市組長の誕生日会合が開かれた。分裂騒動を受け、例年とは異なる緊張感に包まれていた。
赤いタートルネックに白いマフラーを身に着け、黒いコートを着た、日本最大の指定暴力団・山口組のトップ、司 忍こと篠田建市組長。
1月25日は、篠田組長74歳の誕生日。
篠田組長の誕生会を行うため、兵庫・神戸市灘区にある山口組総本部には、全国各地から直系組長たちが集結した。
総本部前では、不測の事態に備え、1人ひとりの身分を確認。
山口組のエンブレムである山菱の代紋入りのプレートをかざす車が見られた。

暴力団神戸山口組系組員らが薬物の犯罪収益を受け取ったとされる事件で、兵庫県警薬物銃器対策課と長田署は４日、同組の中核団体で神戸市中央区花隈町にある「山健組」と、傘下組織で大阪市中央区島之内１にある「邦道連合」などを関係先として捜索した。県警は、尼崎市を拠点とする覚せい剤密売グループの男（５０）＝覚せい剤取締法違反罪などで公判中＝から昨年８月、犯罪収益１２０万円を「あいさつ料」名目で受け取ったとして、麻薬特例法違反の疑いで組員の北村隆夫容疑者（６９）ら２人を１月２７日に逮捕していた。　県警によると、北村容疑者は邦道連合の所属といい、犯罪収益が組の資金源になった可能性があるとみて調べている。

プロ野球の公式戦を対象に賭博をしたとして、埼玉、群馬、沖縄の３県警は１７日午前、埼玉県久喜市の指定暴力団山口組系組幹部の男（４８）ら３人を常習賭博容疑で逮捕し、同県行田市の組事務所など関係先を一斉に捜索した。捜査関係者によると、３人は昨年７〜９月、携帯電話などを通じて別の山口組系組幹部＝賭博罪で起訴＝が胴元を務めた野球賭博に参加し、１口１万円で計１２２口を申し込んだ疑いがある

自動車登録の際に使用者を偽ったとして、大阪府警捜査４課は１９日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、指定暴力団山口組直系「極心連合会」会長、姜弘文（通称・橋本弘文）容疑者（６９）を逮捕した。

自動車登録の際に使用者を偽ったとして、大阪府警は１９日、指定暴力団山口組最高幹部で韓国籍の姜（きょう）弘文（通称・橋本弘文）容疑者（６９）＝東大阪市長栄寺＝を電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕した。府警によると、姜容疑者は組ナンバー３の統括委員長で、直系組織「極心連合会」（東大阪市）会長。府警は認否を明らかにしていない。他に親族や極心連合会の組員ら数人の逮捕状も取っており、府警は行方を捜している

指定暴力団山口組から分裂した神戸山口組の組員などが6000人を超えていることが分かりました。
警察庁によりますと、去年8月の分裂後、年末の時点で双方の組員などは山口組が1万4100人、神戸山口組は6100人でした。今のところ、抗争には発展していませんが、組員らによる傷害事件などは度々、起きています。警察庁は、神戸山口組の本拠地を兵庫県淡路市の傘下団体の事務所と認定し、指定暴力団とする作業を進めています

日本最大の指定暴力団山口組の分裂をめぐる抗争とみられる事件が首都圏で相次いだ。神奈川県厚木市で２７日未明、山口組の関係先の建物にトラックが突っ込み、同日夜には埼玉県内の神戸山口組系組幹部の自宅で銃弾が撃ち込まれたような痕が見つかった。さらに都内で神戸山口組系組員が複数の男から暴行を受けていたことも判明。昨年８月２７日の分裂から半年。山口組ｖｓ．神戸山口組の抗争拡大に警察当局は警戒を強めている。神奈川県警によると、２７日午前５時半ごろ、厚木市妻田東で山口組３次団体の関係先のシャッターや壁の一部が壊れているのを巡回中の警察官が発見した。約４００メートル離れた路上で、盗難された２トントラックが放置されているのも見つかり、県警は周辺の防犯カメラの映像などから、このトラックが同日午前３時４５分ごろ、シャッターに突っ込んだと特定した。同日午後９時２０分ごろには、埼玉県八潮市西袋の住宅街で「発砲音がした」と通報があり、駆けつけた警察官が、神戸山口組系組幹部（６７）の住宅の外壁に弾痕のようなものが複数あるのを発見した。けが人はいなかった。この幹部は東京の最高責任者とされる。さらに、約２時間半後の同日午後１１時４５分ごろ、東京都足立区花畑の団地敷地内で、神戸山口組系の５０代の組員が車から降りたところ、複数の男に暴行を受けた。警視庁によると、組員は２カ月の重傷を負ったという。警察当局は、神奈川県内で狙われた山口組が、埼玉県と東京都で神戸山口組に報復した可能性もあるとみて関連を調べている

指定暴力団山口組（総本部・神戸市灘区）の分裂が背景とみられるトラブルが各地で相次ぐ中、兵庫県警は、山口組と離脱派の暴力団神戸山口組（本拠地・淡路市）の双方が直系団体の事務所を構える神戸・三宮を中心に県内で警戒を強めている。２日には神戸山口組側の事務所で会合があり、管轄する葺合署などが集まった関係車両を１台ずつ調べるなど厳重に監視した。三宮に拠点がある直系団体は、山口組側が「岸本組」（神戸市中央区加納町３）、神戸山口組側が「松下組」（同区琴ノ緒町４）。それぞれＪＲ三ノ宮駅北側に事務所があり、双方はわずか３００メートルしか離れていない。

全国各地で「６代目山口組ＶＳ神戸山口組」の“抗争”が激化している。両者の手口は徐々にエスカレートしていて、暴走は止まらない状態だ。このままいけば“死人”が出るのは時間の問題。水面下では、両組のトップを狙った“暗殺部隊”が動きだした――との衝撃情報も流れ始めた。緊迫感が一気に増したのは今月５日。両組織の“拠点”兵庫県神戸市で起きた襲撃事件だ。神戸山口組の幹部が乗った車が進路を塞がれ、降りてきた男たちに窓ガラスを割られた。けが人こそ出なかったものの、ついに起こった“神戸開戦”。地元の兵庫県警も取り締まりを強化するなど、警察サイドも超厳戒態勢に入っている