＊あずきの徒然草５帖＊

過剰な評価は要らないと思うし、信用もしていないけど。

課長の言葉はすんなりと入って来る。

自分の仕事に区切りを付けて、いつものようにＡさん達の元へと行く。

今日はほとんどの書類が片付いていて、仕切書も早く終えていた。

Ｔさんも今日は余裕がありそうだったし、私も余計なことはしなかった。

とりあえず、ほとんど手伝わずにいられたので良かったと思った。

昨日のような状態では、さすがにずっと手伝わなければならないけど・・

自分の出番が無い日があっても良い。

あくまでも雑用のレベルでいたいので。

少しずつ穀物類コンビの視線も温かくなって欲しいよな・・

と言いながら、私は冷めた視線で見ているんだけどね・・(笑)

少しずつ意識も持たなくなってきたし。

手伝っていて気付いたことは、あの２人が嫌いだということ。

多分、私のことも嫌っているだろうしね。

むしろ、嫌いでも構わないと思う。

私には、気さくに話し掛けてくれる人が沢山いるから。

八方美人を止めると、すごく楽になる。

自分の存在価値を自分で見いだせる。

『嫌われないように振る舞う』じゃなくて『嫌われても振る舞う』が大切。

万人に愛される訳が無い。

万人に愛されようと、必死に自分を飾って見せても無駄だから。

必ず自分の素性を暴かれて嫌われる。

その方がとてつもなく辛い。

今更ながら、そのシンプルな答えを導き出すことが出来た。

今までは八方美人になって、すごく必死に自分を良く見せていた。

いざ、その悪い性格を正そうとすると、今までの自分自身が嫌になった。

『私は何を求めているんだろう』と。

自分自身を変えたいと思った時には、何かを捨てることも必要だ。