大嫌い

名前を知らない子供たち

パパとママは愛し合って僕を生んでくれた
そして僕に惜しみない愛と名前を与えてくれた
それだけで十分なんだ
それだけで十分なんだ
そのことだけで僕は愛されて生まれてきたと思えるんだ

そして僕らは学校へ行って友達を作り
色んなことを学び
親にたまに反抗してみたりする
そんな自分では気付いてない幸せに満ちた日々を送るんだ
それだけで十分なんだ
それだけで十分なんだ
そんな小さなことだけでも僕にとっては幸せなんだ

ただそれだけのことなのに
どうして僕らに名前はないの
どうして僕らは殴られるの
どうして僕らは銃を持ってるの
どうして僕らはそんな小さな幸せのために生きることができないの
どうして僕らは愛されなかったの

お願いです神様
どうか次に生まれるときは僕を愛してください

名前を知らない子供たち

最初にパパとママは愛し合って僕を生んでくれた
そして僕に惜しみない愛と名前を与えてくれた
それだけで十分なんだ
それだけで十分なんだ
そのことだけで僕は愛されて生まれてきたと思えるんだ

そして僕らは学校へ行って友達を作り
色んなことを学び
親にたまに反抗してみたりする
そんな自分では気付いてない幸せに満ちた日々を送るんだ
それだけで十分なんだ
それだけで十分なんだ
そんな小さなことだけでも僕にとっては幸せなんだ

ただそれだけのことなのに
どうして僕らに名前はないの
どうして僕らは殴られるの
どうして僕らは銃を持ってるの
どうして僕らはそんな小さな幸せのために生きることができないの
どうして僕らは愛されなかったの

お願いです神様
どうか次に生まれるときは僕たちを愛してください

なるようにしかならない
そんなのってありなの
ほんとうに僕にはその選択肢しかないの
諦めないで
君が思い付いてないだけ
君が自分を縛ってるだけ
世界が君を縛ってるだけ
そのしがらみを振りほどくんだ
それだけで君の背中を自由な発想たちがどんどん押してくれるから

深く深く沈んでいく
乳白色の液体と同化するように僕の体は沈んでいく
そしてそのミルクのような世界に僕は一人溶けていく
世界と混ざり合って理解する
あぁ僕は他にはいないんだ、と
誰も他人を理解することができないのは
みんな違うからだ
僕を理解してくれないのは
だれも僕じゃないからだ

"そんな当たり前のことに今更気付いたの？"
"人間というものは本当に愚かだなあ"

乳白色の波が囁きかける
その言葉は僕の体をすり抜けて
僕は明るいミルクの中に静かに溶けていった