おせっかい

後で後悔しないようにと思って
誰かが行うおせっかい
誰かのため誰かのため
そう言ってそいつは繰り返すのさ
悪意のない攻撃で他人の線路を汚していく
だけど自分の愚かさに気付けない

人間後悔して生きてんだ
恥も嫌なことも全て経験するからわかるんだ
くたばれ余計なおせっかい


お前は今からこれをやれ
これをやれば立派になれる
そう言ってはそいつは人の道を
勝手に選んでは進ませるのさ
優しさから自分を殺しそいつの言うとおりに進んだのに
気付けば歩いた道は…

人間好きなように生きるものさ
強制された人生に不満ならそんなもの壊せばいい
自分の人生を生きていこう

猫や犬や魚や鳥もみんなその動物らしく生きている
君も人間らしく自由な素晴らしい日々を

潰れたトマトが叫ぶのさ
戻れないもう戻れない
あんたはただしがみついてるだけなのさ

カボチャが肩に手を乗せる
あんたもう十分だろ？

そう言ってカボチャが僕の頭を食べたのさ

ぐるりぐるりと頭が回る
ごきりごきりと音を上げて回る
カチカチと時計が音を鳴らすように
怪人二十面相のように
僕の顔は回転した

あああああ
机を叩いてただただ叫ぶ
日に日に成長していく心と体を憎む

虹を掴むために僕らは必死で手を伸ばす
だけどどんなにしっかりと掴んでも虹は僕の手から逃げていく
だから僕は空に居場所を求めた
僕はこの世界で空だって飛んで行ける
僕にはまだ羽はないけどいつかいつかこの大空を僕の力で飛んでみせる

ノドを潰して声にならない叫びをあげる
鼓膜を破って大音量でスピーカーを流す
目を潰して世界を見つめる

自分の体を痛め付けたいのはそれくらい自分が嫌いだから
自分が嫌いなのはだらしないこの生活から脱却できない自分の弱さを知ってるから

そして何より自分には才能があると思い込んでるから

きっとアインシュタインには秘密があってさ

荷物がないよ　また積まなくちゃ