おせっかい

後で後悔しないようにと思って
誰かが行うおせっかい
誰かのため誰かのため
そう言ってそいつは繰り返すのさ
悪意のない攻撃で他人の線路を汚していく
だけど自分の愚かさに気付けない

人間後悔して生きてんだ
恥も嫌なことも全て経験するからわかるんだ
くたばれ余計なおせっかい


お前は今からこれをやれ
これをやれば立派になれる
そう言ってはそいつは人の道を
勝手に選んでは進ませるのさ
優しさから自分を殺しそいつの言うとおりに進んだのに
気付けば歩いた道は…

人間好きなように生きるもんだ
強制された人生に不満ならそんなものぶっ壊しちまえ
お前の人生を生きてみろ

猫や犬や魚や鳥もみんなその動物らしく生きてんだ
お前も人間らしく自由に生きていけ

僕はここに居るのか、君はここに居るのか

実に興味深いよね

果たして僕はいるのかいないのか
君はいるのかいないのか

僕らは他人を見てそこにいると感じる
だけど自分がここにいることは感じ取れない
鏡を見るのとは違う
だから自分という存在をここに示す
大きな声を出して自分というものをアピールする

駄作ダメ

僕は私で
私は君で
君はあいつになって
あいつは僕になる
そして首を掻き毟り叫ぶ
白と黒をわけることにどんな意味があるの
パレットの上にぶちまけた色は静かなまま

人生は長い暇つぶし
だけどその長い暇つぶしの中で
今ある暇を楽しくつぶせなかったら
楽しい人生は送れない気がする

嫌なら見るな
僕らはその言葉どおり嫌なものには蓋をして自分から遠ざける
中には嫌でも向き合わなければいけないものもあるのに

潰れたトマトが叫ぶのさ
戻れないもう戻れない
あんたはただしがみついてるだけなのさ

カボチャが肩に手を乗せる
あんたもう十分だろ？

そう言ってカボチャが僕の頭を食べたのさ

ぐるりぐるりと頭が回る
ごきりごきりと音を上げて回る
カチカチと時計が音を鳴らすように
僕の顔は回転した