POT93『BASIC TRAINING』

★★★★★

最初に言いますがPSG同様、誰が何と言おうとも５つ星ですし、これをスルーしていながら日本語でのラップ、または日本におけるヒップホップが好きなんですなんて言おうもんなら許さねーというくらい素晴らしいです

MEGA-GによるPOT93として、BOOT BANG entとしての第２段
トラックは皆さんご存知のクラシックばかりなので言うまでもなく最高です
原曲への愛をふんだんに注ぎ、なおかつ参加者各々がバッチリなバースをキックし、さらにはクラシック達のアーティストからもシャウトが入っているためただのビートジャックで終わらせないところがさすがはMEGA-G(笑)
彼だから出来たのでしょうね
マジでこれは『買わなければいけない作品』だと思います

2010年最高傑作を産み出したMEGA-Gの今後の活動に期待です

いいぞぷー！><めたむた期待しちまうぜ！><

『2U』雷(KAMINARI-KAZOKU.)

★★★☆☆

今年の2月に大麻取締法違反で捕まったYOU THE ROCK★への想いが綴られた曲。
トラックはDJ MUNARI(Gekokujo-NYC)
「雷が好き」とかじゃない限り、わざわざCDを買ってどうこうする必要はないかも、と思わせられるワンコインシングル。
『何かが足りない』と思ったら、YOU THE ROCK★だけじゃなく、GAMAもいない。ついでにDJ YASもいない。
それが雷なのか、と言われたら、少し考えてしまう。

GEEK『LIFE SIZE ZERO』

★★★★

OKI、SEI-ONE、DJ EDOからなるGEEKの過去音源集
気張らずに流れるようなフロウにアクセント程度ですが気持ちのよいライミングで日常を書き出すOKIとSEI-ONE
CHEESEとYa、HONNEを聞きたいが故に購入しました
過去音源をまとめただけの今作ですがその割りには綺麗にまとまった感のある聞きやすい内容です
まだ軽く聞き流しただけなのですが個人的にはシンプルで静かに乗れるトラック群には好印象です
SEI-ONEの復帰はまだまだかな？と言った感じですが四つ星クラスの良作を出し続けてきた彼らなのでコンスタントに作品を出し続けてほしいですね
GEEK好きならお薦め！そうでないなら視聴することをお薦めします

『ちぃーっす／オレらがGEEK／アテンションプリーズ／変体集団 IN THE HERE／知ってるヤツがわかってりゃいい』

MADVILLAIN『MADVILLAINY』

★★★★★

MF DOOMとMADLIBによるコラボアルバム
KMDの頃から渋いラップをするMF DOOMとぶつ切り感がありますが温かみのあるサンプリングでダラダラとしていながら癖のあるトラックを作るMADLIB
言うまでもなく相性悪いわけがありません
今作ではどの曲も２分前後とタイトな作りでミックスのようなスムーズな展開で２２曲というボリュームの割りにはサクッと聞けます
MADLIBの厚みのあるトラックはどのトラックメーカーにもない個性なんじゃないか？と思いますし、やはりその上にのるラップも擦れた？しゃがれた？声質のMF DOOMがゆっくりともったりとしているため聞き心地は抜群なものへとなっています
時代を問わずに聞ける作品ですので一度手にとってみることをお薦めします

あげとっかy-~

SCARS『THE EP』

★★

今回はBAY4K、MANNY、SEEDA、秋に出所したSTICKY、I-DeA、Sacという布陣でもミニアルバム
やはり今作はスキル的な部分でBESがいないこと、キャラクター的な部分でA-THUGがいないのが大きく影響しているのか、4WDや林鷹など濃いメンツからその他のFEAT参加があるもののデビュー時のメンバーと比べると違和感があります
SCARSとしては珍しくトラックも新しく挑戦しているもののSEEDA以外アプローチが上手く出来ていないため微妙な結果に…
もっと言ってしまえば個人的には外部の人間を使うよりもSCARSはSCARSだけで音源をリリースすべきでないか？と思います
過去２作で音、アティチュードの面で素晴らしい内容を届けたグループだけに今回は期待外れでした
はやくフルメンバーでの作品をリリースすることを祈ります

ファンなら一応買ってみましょうかレベルの内容ですので、もし買われるようでしたら急がずに12/15にタワレコやTSUTAYAでポイント蓄めつつ購入するのを勧めます
凄く思ったのはDENはいらない

誤解があるといけないので追記です

MANNYはINTO LOW、STICKYはOUTROで軽くシャウトしているだけなのであまり期待しないほうがいいと思います

mbok.jp/..

偽物コピーブランド商品

大量発売 要注意

リーオ

メシアTHEフライ『MESS -king of dope-』

★★★★

JUSWANNAからメシアTHEフライのソロアルバム
所謂オーソドックスなHIP HOPを提供しているLibraからのリリース、JUSWANNAやMCバトルで定着した輩キャラのイメージまんまの内容となりましたが、タイトルのking of dopeを自負しているだけの素晴らしい作品です
今作は彼の好みなのか、サウンド面に一貫性があり全体的ガッチガチのドラムに滑らかに唸るベース、その上に不穏に鳴る上ネタと言った具合のサウンドが軸になっています
リリックに関しても『メシアTHEフライらしさ』全開でいかに彼のキャラが確立できているかを実感できる言葉選びと変わった韻のチョイスと楽しめる作品だと思います
なぜ四つ星にしたかですが素晴らしいことは素晴らしい（個人的には今年ベスト３です）のですが、変化球はいっさいなかったのでソロでしか見えない彼の部分と言うのは引き出し切れていない感を凄く思ったので四つ星にしました
買いです