CD紹介スレ

仙人掌『live on refugee』

★★★★★

DOWN NORTH CAMP、MONJUの一員でかなりの客演をこなしその名を上げた仙人掌の待ちに待たされたストリート音源です。
威張らず、気張らず、ただタイトに、ただドープにカッコよさだけを追及しきった仙人掌のラップにはヒップホップが本来持つべき魅力を出し切れているため単純に楽しめると思います。
トラックに関しては有りモノもいくらか入ってますが大半がオリジナルです。
しかし今までのDNCやMONJUでの夜らしさ、というのはあまりなく、オーソドックスなヒップホップといった感じで、どこか温かみのあるモノが多い印象です。

買いです。

『たとえ一匹でも掴めよマイクロフォン！』

鬼『湊』

★★★★

鬼のミニアルバム？2nd？にあたる作品です。
前作『獄窓』でかなりダンスミュージックとしても機能できるものから鬼の今までや内面をこれでもかと吐き出したリリック、そしてピンゾロ名義でもその音楽性の振り幅の広さを示し、ラッパー云々ではなく１人のアーティストとしての存在感を示すことにも成功し、大きな期待をしていた方も多いと思います。
今作品はs.l.a.c.k.同様、綺麗な旋律を奏でるトラック群がズラリと並ぶ内容に…
所謂jazzy hiphopをイメージしていただければいいかと思います。
鬼自身もほどほどの悪ふざけ（そりゃあ性教育は自粛させられますよ(笑)）をしつつも自身の考えや内面を丁寧に綺麗に綴っているため後半に行けば行くほど考えさせられるようなモノへとシフトして行きます。
『言葉にできない』では情景描写の技術の高さに感心します。

四つ星の理由ですが客演陣が邪魔していますね…
鬼には鬼１人での作品を希望します

>>618
解り易い評価ありがとうございます。
迷ってたんですが仕事帰りに買って帰ります(ﾟ＿ﾟ)

是非買ってください！アーティスト達には潤っていただきましょう(笑)

T2K『Best of T2K』

★★★★★

はい、完全にひいき目な評価です(笑)
練マザファッカーの一員、The Loyaltyのリーダーとして活動してきたものの例の逮捕でやや遠回りになってようやく出せた今作品
彼のラップはタフでラフ、そして並々ならぬポジティブさとオラオラ感全快の男臭いリリックでなおかつストリート感剥き出しのスタイルです。
ライムに関してはガチガチに踏む感じではなく、踏めるトコでしっかり踏む感じで、小回り聞かなそうな微妙なダミ声でありながらもoto-remixのようにリズミカルなフロウで器用なラップには若手の中でも個人的に期待しています。
今回のは単に今までの音源をまとめただけなので熱心な彼のファン（まぁそんなにいないと思いますが…）ならばまったく買う必要のない内容です(笑)
しかし、彼のラップに魅了されつつも彼のバースのためにコンピを買う気にはなぁ…となかなか手の出なかったかたにはオススメです。
個人的に彼のラップが大好きなので、一度YouTubeなどで彼のラップを聞いてみていただきたいと思います。

『マジでツレェことも供にした／耐えぬいた後笑い事にしな／hey!my man!明日は晴れるさ／信じた道を行くんだ！いいか？／弱音は吐かねー気ぃ張って行くぞ！／言葉浮かばねーくらいの愛を／街が今日もオレを呼んでる／疼くぜtokyo state of mind』

このスレ参考になりますわ

久しぶりです！
自分のpc買ったんでまたちょくちょく書きたいと思います！

参考にしていろいろなモノを聞いていただければ、と思うッす。

小林勝行『神戸薔薇尻』

★★★★★

待ちに待った神戸薔薇尻から小林勝行の1stアルバム。
DJ NAPEYのアナウンスからだいぶ遅れてのリリースとなる今作。
全トラックalter-egoなる人物によるプロデュースで音のふり幅こそありますが、非常にまとまりのあるアルバムになってます。
相変わらず断片的に描写した情景と断片的に見せる内面、それをネガティブな視線で綴る彼は、同じ神戸でも神門の真逆をいくスタイルな気がします。
あのしゃがれた声に感情優先なフロウ、そしてhiphop用語がほとんど出てこない（twitterもhiphopに関することはほとんど書いてない気が…）のに強くhiphopらしさを感じることができる今作は今年一番（個人的にs.l.a.c.k.抜きましたｗ）の良作かと思います。
単純にかっこいい音楽です。
アートワークの最後の言葉にも痺れました。

僕個人としてはこの作品をスルーして今年を終えることは、なんとしても避けていただきたいと思います。

オススメ。