千年経ってもう一度会いにいけたらいいのにな
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#757 [水雄]
続き

その日の夜、僕のブログのBBSに書き込みがあった、あいつからだった
『今日は本当にありがとうございました!またみんなで遊びましょうね』と書いてあった


それからBBSでのやりとりが続いた、200件ぐらいしか書き込みがなかったが、3日後には1000近くまで行っていた

やがて普通にメールをするようになり、1月12日に僕達は二人きりで会うことになった

⏰:12/06/25 12:38 📱:iPhone 🆔:6MiDtwHE


#758 [水雄]
そして迎えた1月12日、朝目が覚めた瞬間から心臓がスゴいことになっていた
死にそうな位に緊張していた
学校の授業も頭には入らなかった

そして集合時間10分前、約束していた場所に着いた

しばらく待っていると、向こうから髪の長い女の子が歩いてきた、あいつだった

僕「あ、どうも」

「こんにちは…」

スタートはかなり不安だったが、案外あっさり打ち解けていった

その日はいろんな事を話した
好きな動物、好きな食べ物、好きな芸能人
意外にも一致しているものは多かった

あいつはどんどん僕に質問してきた、そして不安そうに『あの・・・水雄さん彼女はいますか?』と聞いてきた
『いませんよ、っていうか彼女できたことないです(笑)』
引かれるんじゃないかと思ったが、事実だった

⏰:12/06/25 12:45 📱:iPhone 🆔:6MiDtwHE


#759 [水雄]
そう言うとあいつは『え!?本当ですか!?意外です!』と答えた
正直心臓バクバクだったが、笑って誤魔化した

そのあとは本屋さんに行ったり一緒に服を見たりしていた、普通にデートしているみたいだった

辺りも暗くなり、夕食を食べに行った
美味しいオムライスを出す、可愛らしい店だった
するとあいつがこう言った

『ここの屋上から見える夜景、とっても綺麗なんですよ!食べ終わったら見に行きましょうよ!』
そういうのは普通僕が切り出す話じゃないかな・・・とか考えながら僕は
『じゃあ、食べ終わったら見に行きましょうか』と呟いた

⏰:12/06/25 12:46 📱:iPhone 🆔:6MiDtwHE


#760 [水雄]
屋上に登ってみると、そこには本当に綺麗な夜景が広がっていた
見たことにもない風景に、口をバカみたいに開いて感動している僕にあいつは『ね?言ったとおりでしょ?』と笑顔で言い放った

あいつは落下防止用の柵に手をかけ、夜景の美しさに改めて感動しているようだった
その後ろ姿があまりにも愛しくなって、どうしようもなくて
気がつけば僕はあいつを後ろから抱き締めていた、その瞬間あいつの肩が少し揺れた

そしてそのまま気持ちを打ち明けていた、好きだと言った

今まで散々フラれてきた僕だ、期待はしてなかった
ただ、気持ちは伝えたかった
しかし答えはOKだった、意味がわからなかった


僕はその日、初めてキスをした

⏰:12/06/25 13:30 📱:iPhone 🆔:6MiDtwHE


#761 [水雄]
そのまま屋上で話をした
その時、意外な事実を知った
カラオケに行ったあの日、なぜ顔を合わせてくれなかったのかを教えてくれた
『実は私、一目惚れしてしまってたんです、恥ずかしくって顔見れなくって・・・』

正直、本当に意味がわからなかった
女の子に告白された事も無いし、一目惚れなんかされたことも無い
ましてや女の子と話をしたことすら、数えられるほどしかない

でも嬉しかった、そんなことを言ってくれる人がいるなんて思ってもいなかった
何より、お互い一目惚れだったという奇跡が、薄っぺらく聞こえるかも知れないが運命だと思った

その日はもっともっと話をしたかったが、時間も遅かったので、グッと堪えて家に帰らせた
バス停まででいいと言われ、そこまで見送った
今度はあいつが先にバイバイと手を振った
以前とは大違いの、満点の笑顔だった

⏰:12/06/25 13:38 📱:iPhone 🆔:6MiDtwHE


#762 [水雄]
それから1週間と少し経った頃、僕は学校の修学旅行に参加し、北海道へと旅立った

もちろん、その修学旅行の間もずっとメールをしてた

北海道らしい風景を見つける度に写真を撮り、あいつに送った
本題のスノーボードよりも、あいつとのメールの方が何倍も楽しかった

同じ部屋の友人達に茶化されながらも、あいつとの初めて電話をした
恥ずかしくって、三分ほどですぐ切ってしまった

修学旅行3日目、あいつからこんなメールが届いた
『水雄さん、明日帰ってくるんですよね?疲れてるとは思いますが、明後日会えませんか?』といった内容だった

⏰:12/06/25 16:19 📱:iPhone 🆔:6MiDtwHE


#763 [水雄]
『あぁ、全然大丈夫ですよ』
と返したものの、正直身体中バッキバキだった
おまけにスノボの最中に木に激突して足の親指の爪が割れてたりしてけっこう大変だった
でも突然どうしたんだろうと思い、聞いてみようとしたらあいつから話し始めた

『よかった…
実は少し恥ずかしいんですけど、嫌な夢を見たんです、なんだかとてもリアルで怖くなって…』
僕は『どんな夢を見たんですか?』と返した
『水雄さんが笑顔で手を降って『バイバイ』って消えちゃう夢です、ごめんなさい、子供みたいですよね…』

それを聞いた僕は、なんて可愛い人なんだって思った

絶対に独りにするものか、悲しませたりするものかと誓った
『大丈夫、僕は何処にも行きませんよ』と返し、その日は寝た

⏰:12/06/25 19:07 📱:iPhone 🆔:6MiDtwHE


#764 [水雄]
そして修学旅行4日目の朝

宿泊先を出発し、小樽に向かった
移動中のバスの中でも、相変わらずあいつとメールをしていた

小樽に着くと、クラスの友人達とぶらぶらと歩いたりラーメンを食べたりしながら、修学旅行を満喫していた

『あいつにお土産買わなきゃ』と思った僕は、いろんなお土産屋を巡ったが、どれもこれも定番と言われるものばかり
食べ物よりも形に残せるものがよかった

そんなことを考えながらふらついていると、とあるぬいぐるみを見つけた
魔女の宅急便に登場する黒猫「ジジ」の小さなぬいぐるみである
あいつは猫が大好きであることは知っていたが、友人からはもっと北海道らしいものがいいんじゃない?と言われた

しかしこれしかないと思い、プレゼント用に包装してもらった
あいつの喜ぶ顔が目に浮かんだ

⏰:12/06/25 19:09 📱:iPhone 🆔:6MiDtwHE


#765 [水雄]
小樽を出発し、千歳空港へ

空港で携帯を落としたりしたが、無事に帰ってこれた

そして翌日、1月29日
約束通り、あいつと遊ぶことになった、それも10時過ぎという早い時間からだった

いつも通り待ち合わせ場所には集合時間の10分前に着いたが、その場所には既にあいつがいた
そして目が合った途端に駆け足で僕に近付いて、抱き締められた
正直めちゃくちゃ恥ずかしかったし、緊張で死ぬかと思った

「良かった…帰ってきてくれて良かった…」

そりゃ修学旅行に行って帰ってこなかったらいろいろと大問題だ
が、そんなことをツッコむ暇もなく、涙目でこう告げられた
「帰ってくるの、ずっと待ってましたよ?」

もうその一言が本当に嬉しかった

お土産を渡すと、凄く喜んでくれた
「ありがとうございます!!このぬいぐるみ、ずっとずっと大切にしますね!!」
その一言だけで、生きてて良かったって思った

⏰:12/06/25 19:12 📱:iPhone 🆔:6MiDtwHE


#766 [水雄]
懐かしいなぁ

⏰:12/06/25 19:15 📱:iPhone 🆔:6MiDtwHE


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