ひばり菓子屋本店

そんで、キャバ小森とは一回だけ会ってそれっきり。
もともとしらふの雲雀は大人しいからそれに幻滅して小森が冷めたみたい。

当時の付き合ってた彼女とはお互い、会ってもやることないからってずっと会ってなかった。
自分は新しい刺激が欲しくなった。
歌箱で出会い厨なって女の子探してた。

そしたら隣の市の年上のお姉さんを発見。
好きなブランド、服の系統、タトゥーと、なかなか話しが合う人ですぐに仲良くなった。遊ぶ約束もした。

お姉さんと初めて会って、一緒に遊んでめっちゃ楽しかった。
だんだん好意を持ち始めていた。
それはお姉さんもそうだった。
でも自分には彼女がいる。でもお姉さんの事、好き。
ただただ葛藤。

自分から見て、お姉さんには大人の余裕があって、色んなこと知ってて、しっかりもので、でもたまにドジで。
惹かれていった。純粋に好きだった。

お姉さんと付き合う事にした。

でもお姉さんの心には傷があった。
これまで付き合ってきた彼氏が自己中、我がまま、俺様な彼氏ばっかりだったらしい。それプラス、家族とも仲が良くなく、お姉さんは親の家政婦みたいな感じになってた。
その時、親の事はまだどうしようも出来ない。でも今までの彼氏よりも断然いい彼氏になろうって決意した。

お姉さんは男友達が多くて、頻繁に飲む約束とか、会う約束の連絡とってたみたいだけど雲雀を想ってくれて、やめたみたい。
そんな事までしなくて良かったのになんて思ったけど、嬉しかった。

雲雀と付き合って、こんな優しい男いるんだぁ、優しくされるだけで幸せって思えるって言ってた。

とりあえず、元彼よりは好かれたなと安心。
後は家族問題。さすがに家に乗り込んでお姉さんの親に直接文句言いに行くのは今後の事を考えると、とても出来なかった。
どうするかなーなんて考えてるうちに我が家でも問題発生。色々あって雲雀はアパート暮らしをする事になった。
…閃いた。お姉さんと一緒に住めばいいじゃん。

とりあえず住むことが決定。

なんでこんな事ここで喋ってるかって言うと、出会いは歌箱。お姉さんは雲雀と一緒にいられれば歌箱になんて行く意味がないと卒業。
雲雀だって歌箱は大事だよ？
ここで出会った人達、大切だよ？
でもさ、雲雀のことすっごく大事に想ってくれてて、そんな扱い受けたのがすっごく嬉しくてそのお姉さんがいなくなった歌箱なんてなんか寂しいしさ、雲雀だってお姉さんと同じでお姉さんがいれば何もいらないっておもう。