しろくまの春だより

世間知らずなのは確かだよ

図星なのもあるから
悔し泣きしかできなかった

普通の人だったらさ
不自由なく部活着買えるよ

怪我したらすぐ病院にだって行けるよ
調子整える為に整骨院やらにだって
行けるよ

それをさ同級生から
着ないやつもらったり

捻挫したけど応急処置だけ受けたけど
治りおそくて歩けなくて
学校休んで単位危なくなったりさ

松やにで手が荒れちゃったけど
その時は病院行けなかったから
原因不明の手荒れに悩んで
痛みで夜も眠れなくてさ
それが足にまでうつって
歩くのでさえ痛くて
授業中も痒いわ痛いわでさ

それでも我慢して普通に部活してた
学校休んだからインハイにも行けなくて
先輩から白い目で見られるし
同級生にも言えなくて
一人だけ浮いたりしてさ

しかも同級生はふざけてばかりで
準備のこと考えてなくて
一人で準備したり
先輩にすること率先してやってたら
余計に浮いちゃうし

言って気づくなら意味が無い
自分達で考えて気づいて欲しかったから
何も言わなかった

そしたら先輩が同級生に
お前らがいじめて
押し付けてるんじゃないかって
疑いかけられたみたいで
同級生は嫌な気持ちだったらしい

その時は同級生が嫌いだった
だから同級生が集まって部活後に
海やらカラオケやらしてても
関わりたくないから帰ってた

一緒にいても疲れるから
それくらいなら体休めたほうがマシだ
って思ってた

本当は辞めたかった
体もボロボロ、人間関係最悪

だけどハンドボール好きだったから
辞められなかった
ゴールキーパーあがりでプレイヤー
初心者だったから1番下手くそだった
だけど上手くなりたくて辞められなかった

高1の時は何もかも最悪だった
親にも辞めなさいって言われてた

辞めたら負けちゃう気がして
半分意地で続けてた

そんな孤立した自分を見てくれていたのは
キャプテンと顧問だけだった

どういう流れかは忘れたけど
同級生同士の話し合いで
関係は修復された気がする

でも居ずらくなったし手荒れもひどいから
辞める話しを顧問にしたら
マネージャーとしてでも
このハンド部に居てくれないか？
って言われた

プレーしたくなったらいつでも
練習に入っていい
手荒れが治って復帰したくなったら
いつでも申し出てくれ

確かそう言われた