〔寮/談話室〕
深町


….…うん。
告白されたんだね。言われて戸惑っちゃった？
(知っていたとは口にせず相手の言葉にただ頷いて真面目な表情で話す相手を見つめながら問い)

［寮/談話室］

八尋

なんか、よくわかんなくて
ななちゃんのこと、大好きだけど…多分違うんだと思う
でも、断ったら今までみたいには出来ないでしょ？
（昨晩寝ずに考えていたがやはり恋愛感情は無いらしく以前と関係が変わってしまうことを危惧して寂しそうな顔をし）

[寮/二階廊下]

「きゃあ！黒瀬くんだっ！」
「黒瀬くーん！こっち向いてぇ！」

………………女って面倒くさいな
(部屋から出て散歩がてら寮内を歩いていれば、たまたま鉢合わせしたクラスメイトの女子が顔を赤くしながら黄色い声をあげ手を振って来るのに対し、いつも通りにっこりと王子スマイルを振り撒けば小さく手を振りかえし、女子がいなくなればすっと笑顔が消え小さくため息をついた後悪態をついて)


天草「ややっ！そこにいるのはもしや黒瀬くんではあーりませんか！
あ、今日も超絶イケメンですね！うざいくらいに！」


………こっちは違う意味で面倒くさい。
(やっと静かになったと思えば、今度は後ろから馬鹿でかい声で名前を呼ばれ、なんだ？と声のする方へ振り向けば最近知り合ったばかりの女子がアホみたいな顔をしながら手を振りこちらに向かってきており、げっと嫌そうな顔をして相手を見ればそう呟き)


【練習あげ】

〔寮/談話室〕
深町

….…素直にさ言っちゃえばいいんじゃないかな？
多少は今までみたいにはいかないと思うよ？意識しちゃうし、だけど….…深町と付き合えなくてもいい関係でいたいと思うよ？
(寂しそうにする相手の頭を撫でようと手を伸ばしかけるが寸前で手を止め、少し考えたあと軽くデコピンをかまして微笑み)

【寮玄関】

ほら、ついてきちゃダメだって
いい？ダメだからね？
僕もう中に入るよ？

…………………………………………

「にゃーん」


…はぁ、懐かれちゃったよ。
どうしよ…
(放課後敷地内で震えていた迷い猫にミルクを少し飲ませたら懐かれ行くとこ行くとこついて来て眉を下げながら寮を目指し人差し指をびしっと立てて難しい顔をしながら寮に入りかけるも振り返れば可愛く鳴く猫に負け一旦外に出ては撫でて、言い聞かせて中に入り、出てを繰り返して)

［寮/談話室］

八尋

ん……うぅぅ…いいのかなぁ
っいて！
（きっと色んなことを我慢していたんだろうなぁと考え困ったように考え込むも突然額への痛みを感じてバッと相手を見て額をさすり）

〔寮/談話室〕
深町


いいと思うけど
深町はどうしたいの？
(痛がる相手にくすりと声をもらし微笑みながら、よしよしと頭を撫でてやり少し真剣な表情を作ると相手の気持ちを問い)

［寮/談話室］

八尋

ななちゃんは、ほんとに好きだけど
やっぱり彼氏とかじゃなくて…大好きな友達でいたい
（相手に自分の気持ちを問われればこちらも真剣な表情をし珍しく落ち着いた声色でゆっくりと答え）

〔寮/談話室〕
深町

そっか……
(落ち着いた声色で自分の気持ちを口にした相手にゆっくり頷き、撫でていた手でわしわしと髪を乱してにっこり笑い手を離し)


気持ち口にするの勇気いるけどさ、七島の為にもやっぱりちゃんと言ってあげてね。

［寮/談話室］

八尋

うん…っ
八尋くん、ごめんね、こんな話聞かせて
（相手に優しくしてもらえば涙腺が緩みうるうると瞳に涙をためて頷き、へへっと涙を隠すように下を向いて笑い）