私立織愛学園＊８０

［中庭］

恭ちゃん

お母さんは世界一優しいもん！
だから今日から面倒見てあげるね！（ニコニコっと相手との再開と飛びつきに笑えば一つ年下らしからぬ事を言って）

<中庭>
朱音

………うっ、ぐすっ
(ゆっくり体を話すと鼻をすすりぐしぐし目を擦りながら、笑顔で)

俺、実は…心細かったんだよな。
兄貴から引き離されて…水川家と縁切らされんじゃねーかって
良かったぁ～…会えたよぉおお←

(歓喜のあまり、子どものように泣きじゃくり、再度抱きつけば再会できたこと再確認し)

［中庭］

恭ちゃん

恭ちゃん……
大丈夫
ママもパパも私もそんな事させないししない、恭ちゃん大好きだもん！（泣いてる相手が抱きついてくれればよしよし、と頭を撫でてあげればぎゅっと抱きしめ）

もう一人じゃないよ？
先輩としてしっかりしなきゃ！

<中庭>
朱音

………あ、そっか
俺…先輩……だ。
(そうだよなと、笑いながら顔を袖口でぬぐいながらゆっくり離れ、相手の言葉にハッとしたように目を大きくして)

うっわ！
泣いちゃったよ。俺恥ずかしーーっ///

［中庭］

恭ちゃん

相変わらずみたいで嬉しいけどね
もっと泣かせてあげる（午後はサボるつもりだったからかほっぽっておいたカバンを取ってゴソゴソ漁れば一枚の紫色の手紙を取り出して相手に差し出して）

パパから恭ちゃんに

<中庭>
朱音

あ、兄貴には言うなよ？
(袖口で顔を拭い、やっちまっよと眉尻を下げ笑うが続いた言葉と手渡されたものに首をかしげ)

…………あ、兄貴から？
(目を輝かせ嬉しそうに受けとればベンチに再度座り直し、開けて)

なにかな♪なにかな♪
なんだろねー♪

［中庭］

恭ちゃん

―――――――――――――――
恭へ

ちゃんと元気でやってるか？
これを見たって事は朱音にもう会ったと思うけど
俺からのお願いだ
朱音に悪い虫がつかないように
見張っててくれ
悪い虫がもしついたら俺は恭を許さない
俺は………俺は………架音がダメっていうから…

――――――――――――――
（ここまでで内容は途切れておりポツポツと涙の跡が滲んでおりたまに血痕もついており）

何が書いてあった？

<中庭>
朱音

……………。
(手紙をニコニコと読んでいたが次第に眉が下がり、きゅっと唇を噛みしめたあと相手に向き直って盛大なため息をついて)

恨めしい。　
……いや、うん。朱音と居れば寂しくないからな…だって……よ。
(つーっと、悔し涙を流しつつ手紙は丁寧にしまいポケットへ入れ。期待した自分が悪いとベンチをごつごつ叩き)←

［中庭］

恭ちゃん

ん？恭ちゃんなんか怒ってる？（ベンチを殴ってる相手を見れば心配そうに見て相手の隣に座って）

なんかパパが変な事書いてたら気にしないほうがいいよ
ここに来る前に……っとなんでもない気にしないで

<中庭>
朱音

………いや、全然。
むしろ俺自身に……さ。
(大丈夫だから、とひらひら手を振るが相手がいいかけた言葉に疑問符を浮かべ)

兄貴、暴れたの？